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女性向けお金のコーチングスタジオ「SHEmoney」を運営するSHEは、新NISA制度の開始や株式市場の盛り上がりなど、直近の金融・経済ニュースへの関心の高まりを受けて、ミレニアル女性を対象に「お金に関する意識調査」を実施し、その結果を公表した。
■新年度・新生活のお金の不安について
新年度や新生活に向けてのお金の不安について、「不安がある」と回答した人は93.0%と9割以上が何らかの不安を抱えていることが分かった。
また、お金の不安についての具体的な理由は「貯蓄・貯金」についてという回答が29.8%でトップに。
次いで「物価高による生活費の高騰」「収入が上がらない」「個人的なライフイベントに伴う出費」の順で不安要素としてあがっており、それぞれ約2割となった。
「税金の高さ」「税金負担率の高さ」については、国民負担率についての報道がメディアでも度々取り上げられているが、お金の不安要素としての回答では1割以下に留まる結果に。
■景気回復について
「日経平均株価の史上最高値記録」について知っているか聞いたところ、「知っている」人が78.1% と認知度は約8割に上った。
一方で、日経平均株価の上昇に応じて、収入が上がったかを聞いたところ、97.1%が「上がっていない」と回答。景気回復の兆しは生活者の収入にまだ反映されておらず、個人レベルでの実質的な景気回復には至ってないことが明らかに。
■投資意欲について
資産運用や投資について意識したことがあるかを聞いたところ、80.4%が「意識したことがある」と回答。
新NISA制度の開始や日経平均株価が史上最高値を記録したことが連日報道されていることから、資産運用や投資への意識が高まっていることが伺える。
具体的に興味がある資産運用については、「株式投資」が66.4%で最多となり、次いで「投資信託」が58.0%で2位に。それぞれ半数以上の回答があり、他の資産運用に比較して高い結果となった。
■資産運用を開始するための行動
資産運用や投資の開始に向けて、具体的に何か行動しているかを聞いたところ、「行動している」という回答が74.5%と、約4人に1人が何かしらの行動をしていることが分かった。
具体的な行動については、「SNSやWebでサイトで情報収集」が55.4%と半数以上でトップに。
手軽に情報にアクセスできる環境を生かした情報収集はしているものの、専門家に相談や体験レッスン・セミナーに参加するといった回答は低く、信頼できる一次情報の獲得までには至っていないことが分かった。
■新NISAが発表されたことに対する懸念
新NISA制度の理解度について、約9割が認知しており、約半数がレベルのばらつきはあるものの理解をしていると回答。
また、「旧制度との違いまで理解できている」という回答が23.0%と、約4人に1人が新NISA制度への深い理解があり、新NISA制度に対する期待や意識の高さが伺える。
一方で、自身の資産運用に関する知識レベルを聞くと、46.2%が「自分の周り(知人や同僚)と比較して投資や資産運用に対する理解が劣っている」と回答し、半数近くの人が、「資産運用について知識レベルへの不安がある」と考えていることが分かった。
■資産運用に踏み出せない要因
投資をするにあたって不安に感じることを聞くと「知識がないと感じている」が63.8%と、6割以上の回答を集めてトップに。
次いで「リスクが怖いから」「何から始めたらいいかわからないから」がそれぞれ約3割程度となった。
【調査概要】
調査方法:インターネット
調査対象:20〜50代女性 (20代 43.8%, 30代 43.6%, 40代 11.6%%, 50代 1.1%)
回答者数:n=381
調査期間:2024年3月8日〜3月11日
調査内容分析:SHE
※調査結果は小数点以下第2位を四捨五入している。
<参考>SHE『資産運用に関する意識調査』