日産自動車(以下、日産)は、バイオエタノールを使用して高効率に発電する定置型発電システムを開発し、栃木工場にてトライアル運用を開始したと発表した。
同システムは、日産が自動車の動力源として開発した燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」の技術を応用したもの。固体酸化物形燃料電池(SOFC)を使用し、バイオエタノールを燃料に高効率な発電を行う。
SOFCは、従来の燃料電池(PEFC)よりも発電効率が高く、日産SOFCの燃料電池単体の発電効率は70%を実現するという。
燃料には、バイネックスと共同開発したソルガムを原料としたバイオエタノールを使用。ソルガムバイオエタノールは、成長過程で吸収したCO2を排出するため、カーボンニュートラルサイクルの実現に貢献するという。
日産は、今回のトライアル運用を通して発電量を向上させ、2030年からの本格運用を目指していくとしている。