大和ハウス工業は、2023年6月15日、神奈川県小田原市において、マルチテナント型物流施設「DPL小田原」を着工すると発表した。

マルチテナント型物流施設「DPL小田原」

「DPL小田原」は、東名高速道路「大井松田インターチェンジ」から約4.5km、小田原厚木道路「小田原東インターチェンジ」から約3kmと、高速道路のインターチェンジに近接。

トラックドライバーの時間外労働の上限規制が適用される「2024年問題」が来春に迫る中、同施設は、首都圏だけでなく関西や中部エリアもカバーできる立地にあるため、中継輸送の物流拠点としても適しているという。

「2024年問題」に対応可能な中継物流拠点

同施設はマルチテナント型物流施設で、地上2階建て、敷地面積24,808.53㎡、延床面積24,845.99㎡、最大3社のテナント企業が入居可能となっている。

マルチテナント型物流施設は、自社専用に建設するBTS型物流施設と比べ建設費や維持管理費を抑えられ、契約後すぐに事業を開始することができるため、昨今の物流業界を取り巻く市場環境の変化や多様なニーズにも対応可能。

また同施設は、各区画に荷物用エレベーターや事務所スペース、フォークリフトの充電スペースなどを備えていることに加え、垂直搬送機やドックレベラーを新設することも可能なため、テナント企業の幅広いニーズにも応えることができるという。

さらに同施設は、神奈川県と「災害発生時における物資の保管等に関する協定」を締結しており、災害発生時に神奈川県の協力要請に基づき、物資拠点として施設内のスペースを提供し、地域の安全・安心確保に貢献するとのことだ。