第一三共ヘルスケアは、マスク着用のルールが2023年3月に緩和されたことを受け、全国47都道府県の男女を対象に「『脱マスク』と健康意識に関する実態調査」を実施し、結果公表した。

“マスク着用率”が最も高い都道府県は「広島県」、最も低いのは「奈良県」。

■3月13日のマスク着用ルール緩和を受けてもなお、「完全に外している」と回答した人はわずか4%程度。約6割が「外出時は常にマスクを着用している」。

全国47都道府県の男女を対象に、現在の外出時のマスク着用状況について調査した結果、「完全に外している」と回答した人は、わずか4.3%となった。

「常に着用している」と回答した人が約6割(61.6%)に上り、2023年3月にマスク着用ルールが緩和された今でも、多くの人がマスクを欠かさない生活を送っていることが明らかとなっている。《図表1》。

現在の外出時のマスク着用状況

■マスク着用理由で最も多いのは「新型コロナウイルスや風邪の感染が不安」。女性は約4人に1人が「素顔を見られたくない」(26.3%)、「メイクをするのが面倒」(26.6%)と回答。

マスク着用ルールの緩和後も着用している理由は、「新型コロナウイルスや風邪の感染が不安」が52.1%で最も多く、今でも感染症への不安を感じている人が半数以上いることが判明。

また、女性は約4人に1人が「素顔を見られたくない」が26.3%、「メイクをするのが面倒」が26.6%となっており、マスクの着用が定着したからこそ生じる状況の変化に対する抵抗感が見受けられる《図表2》。

マスク着用ルールの緩和後も着用している理由

■マスク着用率が最も高い都道府県は「広島県」。最も低いのは「奈良県」。

続いて、起きている時間全体を100%とした場合のマスク着用率(マスクを着用している時間の割合)について聞いたところ、全国平均値が65.5%であったのに対し、「広島県」は72.0%と7割を超え、全国で最もマスク着用率が高い結果となった。一方、最もマスク着用率の低い都道府県は「奈良県」で56.4%となった。《図表3》

マスク着用率

■マスク着用ルール緩和後の変化として、「外すことが増えた」は約2割にとどまる。約7割が「緩和前と変わらない」。

マスク着用ルール緩和後のマスク着用の変化については、約7割(70.8%)が「緩和前と変わらない」と回答。

「常に外すようになった」または「外すことが増えた」と回答した割合の合計は約2割の20.8%にとどまり、マスク着用ルールの緩和が、生活者の「マスク習慣」を大きく変えるには至っていないことがうかがえる。《図表4》。

マスク着用ルール緩和後のマスク着用の変化

■マスク着用ルール緩和後、最も変化のあった都道府県は「沖縄県」。3割以上(32.0%)が「外すことが増えた」と回答。ルール緩和後の“脱マスク変化率”は広島県(11.0%)の約3倍。

マスク着用ルール緩和後のマスク着用の変化を都道府県別に見ると、沖縄県は「常に外すようになった」または「外すことが増えた」と回答した割合の合計が全国平均を10ポイント以上も上回る32.0%となり、全国で最も変化のあった都道府県であることが判明。

なお、マスク着用率が最も高かった「広島県」は、「常に外すようになった」または「外すことが増えた」と回答した割合の合計がわずか11.0%であったため、比較すると約3倍の変化となった。

マスク着用ルール緩和後のマスク着用の変化

【調査概要】
実施時期:2023年3月17日~19日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国男女4,700人(性・年代・都道府県別均等割付)
※図表の構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計が必ずしも100%にならない場合があります。

<参考>
第一三共ヘルスケア『『脱マスク』と健康意識に関する実態調査』