良品計画は、横浜ビール、横浜市資源循環局と連携し、資源循環と地域の魅力を活かしたレトルトカレー「ハマクロカレー」を開発し、4月21日から無印良品 横浜市内7店舗にて発売すると発表した。
同社は、地域の人々に地域課題に取り組むことを目指し、2021年9月より地域事業部を設置し、地域の企業や行政と協力して独自の商品開発や地域の活性化に努めているという。
地域事業部の1つである横浜事業部では、2021年5月に神奈川県横浜市と「横浜市と良品計画による感じ良い暮らしと社会の実現に向けた包括連携協定」を締結し、地域活性化や地域課題解決に寄与する活動を進めているとのことだ。
今回、横浜ビールと横浜事業部は、「地域の魅力を地域で育てたい」「資源循環の取り組みを拡げ持続可能な社会の実現に寄与したい」という共通の思いから、一緒にレトルトカレー「ハマクロカレー」を作ったという。
このレトルトカレーは、地元の人々が「自分達のビール」として身近に楽しめるよう生まれた横浜ビールの缶ビール「ハマクロ」、横浜ブランド豚「はまぽーく」など地元食材のおいしさを活かした横浜ビールの店舗「驛の食卓」で提供されているカレーに、横浜事業部の提案によりクラフトビール醸造の過程で生まれる副産物である「モルト粕」を入れて仕上げているとのことだ。
モルト粕は、これまで一部を飼料や肥料として活用していたものの、廃棄されることもあり、輸送時にコストがかかり、環境への負荷も大きな地域課題となっていたこと、またモルト粕にはたんぱく質や繊維も豊富であることから、それを活かせないかと考えたという。
さらに、モルト粕の活用の取り組みとして、パッケージの用紙もモルト粕を混ぜ込んだアップサイクル再生紙「クラフトビールペーパー」を採用。
商品化にあたっては、食品ロス削減・プラスチック対策を重点的に取り組む横浜市資源循環局、クラフトビールペーパーの製造開発を行っている「kitafuku」と意見交換を行いながら進めてきたとしている。
これまで横浜事業部は、地域の未利用魚や規格外の食材等を活用し、新しい商品づくりに取り組んでおり、昨年は、神奈川県産の規格外果物も活用し、横浜馬車道のスイーツブランド「ガトー・ド・ボワイヤージュ」と共同開発した「神奈川のひとくち焼き菓子」や、焼売弁当用に準備したが使われなかった食材を活用し「崎陽軒」と共同開発した「『もったいない』を見直そう弁当」、今年3月には横浜市中央卸売市場の協力を得て、未利用魚を活用し地元レストランと共同開発したレトルトの「和風鯖カレー」などを発売してきた。
良品計画は、今後も廃棄ロスの削減や地域資源の活用などを目指して、地元のステークホルダーと共に地域活性の取り組みを続けていくとしている。
●商品概要
商品名:横浜ビールハマクロカレー(180g)
税込価格:798円
発売日:2023年4月21日
販売場所:横浜ビール驛の食卓、横浜ビール通販サイト
無印良品 横浜市内 7店舗
(港南台バーズ、そごう横浜、Colette・Mareみなとみらい、横浜ジョイナス、
NEWoMan YOKOHAMA、無印良品500星天qlay、イオン金沢八景)