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2019年1月8日、市場調査メディア ホノテは、「2019年 新成人に関する調査」の結果を公表した。
この調査は2008年から開始され、今回で12年目の定点調査となる。夢や関心事、就職や世の中の潮流に対する考え、SNSやデジタル機器の利用実態、情報感度など幅広く聴取している。
調査期間は、2018年12月17日~18日。全国の平成10~11年生まれの男女を対象に、男性250・女性250サンプルを調べた。2019年成人式の参加対象だ。
主なトピックは5つ。
- 日本の未来が「明るい」と思うのは37%、「暗い」と思うのは63%。明るい理由は「東京オリンピック」「大阪万博」「景気回復」、暗い理由は「少子高齢化」「政治問題」
- “国民年金制度”を信頼できるのは41%で、緩やかな上昇傾向
- スマホ所有率は、「iPhone」が65%、「Android」が31%。その差は2倍以上
- SNS利用率、「Instagram」が躍進。3年で2.4倍
- 活躍を期待する2019年新成人ランキング。1位「橋本環奈」、2位「広瀬すず」、3位 「平野歩夢」
日本の未来は「明るい?」「暗い?」
日本の未来について聞いたところ、「明るいと思う」と答えた人は37%、「暗いと思う」と答えた人は63%だった。それぞれ「明るいと思う」「どちらかといえば、明るいと思う」、「暗いと思う」「どちらかといえば、暗いと思う」の合計だ。
調査では、自由回答で理由をたずねている。
「明るい」理由として目立ったのが、「2020年東京オリンピック」や「2025年大阪万博」の開催が控えているから、「景気回復のニュース」を見聞きするから、というもの。
一方暗いと答えた人の理由では、「少子高齢化」への不安や、「政治問題」などが多く挙がっていた。
調査を行ったホノテによれば、日本の未来は「明るいと思う」という人の割合は2014年の44%が最高で、その後減少したが、2017年からの2年間で徐々に増加しているという。
“国民年金制度”は信頼できる?
“国民年金制度”を「信頼できる」という割合は、上昇傾向にあるようだ。聴取を始めた2014年の27%を底に、緩やかな上昇傾向で年々推移し、今年は41%で最高の信頼度になったという。
信頼できる理由について、自由回答でたずねると、「国の制度・運営」だからという意見が目立つ。「制度自体は信頼できるものの少子高齢化よる需給等の不安」という声も上がっている。
なお、“国民年金制度”の信頼度は上昇傾向にあるものの、「信頼できない(59%)」という人が引き続き多数派だ。「金額が減る・貰えない」といった受給に関する不安・不満が理由となっているという。
新成人のデジタル端末所有状況
「iPhone」の所有率が、今年初めて1位となった。2013年から所有率が上昇し続けていたが、「ノートパソコン」を追い抜いている。
スマートフォンという観点でみると、2016年に「iPhone」が「Android」を追い抜いている。以降その差は年々広がる傾向だ。
今年、「iPhone」の所有率は65%で、「Android」は31%。その差は2倍以上となった。
また、「iPhone」以外のデジタル端末の所有率は、おおむね下降傾向にあるという。
利用しているSNSは?
新成人のSNSの利用率を調べると、1位が「LINE」で96%となった。以下、2位「Twitter」78%、3位「Instagram」60%で、昨年の順位と変動はない。
昨年からの上昇率をみると、「Instagram」が1位。聴取を開始した2016年と比較すると、2.4倍となっている。
なお、最近とくに若い人の間で話題だといわれる「TikTok」の利用率は12%だったという。
2019年新成人、活躍を期待するのは?
最後に、活躍を期待する2019年新成人について尋ね、ランキング化している。
2019年1月に成人式を迎える同い年の有名人のうち、今後の活躍を期待・応援している人は誰か。(HoNote編集部があらかじめ選定した54名の有名人を選択肢として用意し、今後の活躍を期待・応援する人を複数回答で聴取している)
1位は女優・歌手の「橋本環奈」で50%。
2位は女優・ファッションモデルの「広瀬すず」で42%、3位はスノーボード選手の「平野歩夢」で30%、という結果になっている。
※ 本文の数値は四捨五入した整数で表記。
※ 百分率表示は四捨五入の丸め計算をおこなっており、合計が100%とならない場合がある。
<出典元>
市場調査メディア ホノテ by Macromill、「新成人500名に聞く、2019年 新成人に関する定点調査 」