ウェザーニューズは、桜の季節に向けて「第一回桜開花予想」を発表した。
2023年の桜の開花は平年並か平年よりやや早くなるところが多い予想であるという。開花トップは3月20日の東京で、21日に福岡、高知、甲府、横浜が続く。3月下旬に西日本から東日本の各地で開花し、4月からは北陸や東北でも咲き始めるとのことだ。
北海道へは4月下旬に桜前線が上陸する予想で、冬前半の厳しい寒さで桜の花芽の休眠打破はしっかり行われているとみられるとのことだ。
全国1,000か所以上のお花見名所の開花予想は、2月中旬以降、ウェザーニュースのアプリやウェブサイトの「さくらCh.」から確認できるという。なお、第二回桜開花予想は2月上旬に発表予定としている。
<ポイント>
1.3月20日に東京から開花スタート、21日に福岡、高知、甲府、横浜が開花予想
2.開花時期は広範囲で平年並かやや早い予想、北海道では平年より早まる予想
3.冬前半の気温は平年並か平年より低く、桜の花芽の休眠打破は十分に行われている見込み
2023年「第一回桜開花予想」
<3月20日に東京から開花スタート!広範囲で平年並かやや早い開花に>
2023年の桜の開花は西日本から東日本、東北で平年並か平年よりやや早くなるところが多い予想であるという。北海道では平年より早くなるところが多く、一週間以上早まるところもある予想。
西日本と東日本で平年並かやや早い開花となった昨年と比較しても、同じくらいの時期に開花するところが多いとされ、昨年開花が早かった九州と北海道では昨年より遅くなるところがある予想であるとのことだ。
開花トップは3月20日の東京で、21日に福岡、高知、甲府、横浜が続くという。3月下旬に西日本から東日本の各地で続々と開花を迎えていきそうとのことだ。4月上旬には北陸や東北南部でも咲き始める。北海道へは4月下旬に桜前線が上陸し、4月23日に函館で開花する予想であるとのことだ。
<厳しい寒さで花芽の休眠打破は順調>
この冬前半(12月〜1月上旬)は冬型の気圧配置となる日が多く、日本海側では大雪となる日もあった。また、寒気が西回りで入り込み西日本の太平洋側でも雪が降った日があったという。気温は北日本で平年並、西日本と東日本では平年より低くなり、厳しい寒さで桜の花芽の休眠打破は十分に行われているとみられている。
この先、西日本や東日本では2月までは寒気の影響を受けるが、3月からは晴れて暖かい日が増えてくる見通しであるという。気温は平年並から高い傾向で、開花時期は平年並かやや早い予想となっている。
北日本では3月まで日本海側を中心に雪や雨の日が多くなるが、4月からは天気が周期的に変化し後半ほど晴れる日が増えてくる見通しとなっている。気温は平年より高い傾向で、開花時期は東北北部や北海道で平年より早まる予想となっているとのことだ。
〜気温の推移と開花への影響〜
桜の花芽(生長すると花になる芽)は気温の高い夏から秋にかけて作られ、冬になると休眠して一旦生長が止まるという。その後、真冬の厳しい寒さに一定期間さらされると、花芽が休眠から目覚め(休眠打破)、開花に向けて再び生長を始める。桜の開花には、春の暖かさだけでなく、冬の寒さも必要であるとのことだ。