お風呂に関わる企画・開発・販売などを行うバスリエは、風邪とお風呂に関する調査を実施。結果を以下の通り発表した。

風邪のときは38℃がみんなの入浴判断基準

風邪をひいたときの風呂事情

2割の人は風邪をひいても“入る”と回答したが、6割以上の人は“風邪の具合による”と、その時々で判断していることが伺える結果に。続いて、具体的にどのような点を目安としているのか調査。

判断材料としてトップに上がったのは前述の通り“高熱を出しているかどうか“という結果に。

発熱時の入浴判断基準は38℃

一番割合が高かったのが38℃で、34%の人がこのように回答している。38℃以上は一般的にも高熱と言われる数値であり、判断数値としては適切かもしれないが、38℃未満でも、人によっては風邪の症状が酷い場合もあるため、単純に体温だけを目安とするのではなく、その他症状などトータルで判断することが大切であるという。

入浴で症状悪化は1割、4割以上は良くなったと回答

入浴後の風邪症状

風邪のときの入浴後の症状については、“変わらない”という人が約半数であったものの、“良くなった”という割合が“悪くなった”という人の4倍の割合とのことで、大差がつく結果に。続いて、具体的にどう症状が変わったのかを調査。

トップに来たのは“寒気が緩和した”という症状

お風呂の一番の効果はなんといっても“温浴効果”であり、多くの人が実感しているという。2位には“倦怠感が緩和した”と続くが、こちらは、お風呂に入って全身リラックスしたことにより自律神経が整えられたことが影響すると考えられるという。

そして3位の“鼻づまりが緩和した”。鼻づまりは鼻の中の湿度を高めることで緩和することができる。従って風呂に入り湯気を吸いこむことが、鼻づまり緩和に繋がっていると言えるとのことだ。

症状が良くなったとしてトップに来たのは寒気・倦怠感・鼻づまりであったが、悪化した側の回答を見てみると、1位の”熱が上がった”に続きこれら3項目が上がっているという。この結果を見てみると、必ずしも入浴することが症状緩和に繋がるわけではなく、そのときの風邪の具合やお風呂の入り方自体でも大きく差が出ると言えるとのことだ。

気を付けていること

トップに上がったのが“長湯しすぎない”。あまり長湯しすぎてしまうと体力消耗してしまうため、風邪のときには普段よりも短めの入浴にすることが重要となる。また、湯温を高くしすぎるのも同様に体力消耗の原因となるため、39℃前後のぬるま湯に設定する必要がある。

2位の水分補給・3位の浴室脱衣所を温めるもとても重要。水分補給は入浴前後に行い、脱水症状を起こさないよう気をつけ、また、湯冷めでは風邪悪化に繋がるため、浴室・脱衣所は入浴前に温めておくこともポイントとなる。

“お風呂は良い”と思っている人が97%

また、入浴と免疫機能について調査。

とても思う/やや思うトータルで97%と、殆どの人が入浴が免疫機能に良い影響を及ぼすと考えていることがわかった。あまり思わないが3%、全く思わない人は0%であるが、一方で入浴頻度を聞いてみると、あまり浸からない・シャワーのみという人が約18.5%という結果に。風呂は良いと思っていても、準備や掃除が面倒だったり、光熱費節約と考えてなかなか入りたくない…という人がいることもうかがえる。

ここまで、風邪発症時の入浴に関する考えを見てきたが、軽度の風邪症状であれば入浴する人が多く、更に入浴により症状が緩和する傾向にあるということがわかった。

しかし、自分では軽度と感じていても実は高熱であったり、入り方によっては悪化の恐れもあるため、健康なときと同じ入り方をするのではなく、入浴前の準備から入浴後までの保温・体温血圧チェックなど十分注意した上で入浴するようにすることが大事であるとのことだ。

【調査概要】
調査期間:2022年1月~2022年12月
調査主体:バスリエ
調査手法:インターネット
調査エリア:全国
調査対象:”風邪・熱と入浴”に関心の高い男女200名
有効回答数:200名