日立社会情報サービスは、流行予測AIを活用し、医療機関を中心としたさまざまなデータに基づく地域別の感染症の流行を予報する「感染症予報サービス」において、2022~2023年シーズンの全国・都道府県別の最新インフルエンザ流行予測を同社Webサイト内に公開した。

なお、インフルエンザ流行予測の情報は、2週間ごとに更新予定とのことだ。

全国・都道府県レベルの予測

同サービスは、インフルエンザの罹患者数データとAIを用いて、特徴的・統計的な結果に基づき4週間先までの流行予測を行います。流行状況をレベル0~レベル3の4段階で表現しているという。

感染レベル表記は以下の通り。

●レベル3
1医療機関あたりの新規患者数が2以上。患者数が多かった2018年度の流行ピーク時期と同等以上の新規患者数の発生状態を示す。
●レベル2
1医療機関あたりの新規患者数が1以上(~2未満)。レベル3の約半数以上の新規患者数の発生状態を示す。
●レベル1
1医療機関あたりの新規患者数が1未満。レベル3の半数未満の新規患者数の発生状態を示す。
●レベル0
1医療機関あたりの新規患者数が0。新規患者数が0人の状態を示す。
●データなし
提供可能なレベルのデータなし

感染レベル表記

同社の「感染症予報サービス」は、全国地域別の4週間先までの感染症罹患者数をAI(機械学習)によって予測し、その予報情報を提供するサービス。

従来の「罹患してから対策を講じる」ではなく、地域別の感染症の流行を早期に把握し備えながら予防に取り組むことで、例えば共働き家庭であれば、子どもが元気で親も安心して働けるライフスタイルをめざして開発したとしている。

対象とする感染症はインフルエンザとなっているが、今後順次拡大を検討していくとのことだ。