日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は、サントリー、サントリーシステムテクノロジーと協働し、「サントリー〈天然水のビール工場〉京都(以下、京都ビール工場)」の設備保全管理システムに、IBMの設備保全・統合資産管理ソリューションであるIBM Maximo®を導入、7月1日より稼働したことを発表した。

京都ビール工場への導入は、2021年5月末に稼働を開始した「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場(以下、北アルプス信濃の森工場)」への導入に続き、サントリーグループにおいて2件目となる。

サントリーグループは、設備・品質トラブルの発生防止と製品の安定供給のため、各工場のスマートファクトリー化を進め、設備保全管理についても効率的で質の高い業務の実現を目指しているという。

特に北アルプス信濃の森工場では、高度なトレーサビリティーと生産性の高い工場経営や高効率な働き方を実現するため、最先端のデジタル技術の活用を推進。

その一環として、他の工場に先駆けIBM Maximoを導入し設備保全業務を統合的に管理することで、作業の効率化や設備の更なる安定稼働の実現に向け取り組んでいるとのことだ。

今回、日本IBMは、サントリーグループの各工場の業務標準化を目指し、北アルプス信濃の森工場の設備保全システム導入の際に作成した業務フロー、データモデル、画面・帳票をベースに業務要件を整理するなど、京都ビール工場向けにシステムを拡張。

今後はIBM Maximo上で、これらの各工場で調達から在庫管理などのデータを一元化し、データ活用を高度化することで、効率的な保全統合管理を実現するという。

また、各工場の設備保全管理業務・システムを標準化することにより、知見の共有と活用、保守プロセスの同期化、保守コストの削減が可能となるとのことだ。