スマートニュースは、ニュースアプリSmartNewsに「参院選チャンネル」を開設し、第26回参議院議員通常選挙(7月10日投開票)の期日前投票開始に合わせ、自分の意見に近い政党を探せる「投票ナビ」、選挙区ごとの「期日前投票マップ」の提供を開始したと発表した。
両機能に加え、選挙区ごとの候補者一覧や関連ニュースなど、投票に必要な情報をオールインワンで提供するとのことだ。
有権者の“投票しない理由”に応える機能で投票率を向上へ
総務省によると、前回2019年の参院選の投票率(選挙区選)は、48.8%と過去2番目の低さとなったという。前回の参院選に関して、公益財団法人明るい選挙推進協会が実施した意識調査では、有権者の棄権理由(複数回答)として、以下が上位に上げられている。
・「選挙にあまり関心がなかったから」(30.9%)
・「政党の政策や候補者の人物像など、違いがよくわからなかったから」(23.7%)
・「適当な候補者も政党もなかったから」(21.7%)
・「仕事があったから」(20.4%)
第25回参議院議員通常選挙全国意識調査(公益財団法人明るい選挙推進協会、2020年3月)
http://www.akaruisenkyo.or.jp/wp/wp-content/uploads/2011/07/25san_rep.pdf
同社では、これらの理由に応え、今回の参院選において、多くの有権者へ、自分の意見に近い政党を探せる「投票ナビ」と「期日前投票マップ」機能を提供し、投票率の向上に貢献したいと考えているという。
各機能の詳細と「参院選チャンネル」の概要は以下の通り。
●自分の意見に近い政党を探せる「投票ナビ」
経済対策や働き方、子育て、環境など全14の項目についての質問に回答すると、自分の考えに最も近い政党をマッチング。国政政党の要件を満たす9政党へ事前にヒアリングを実施しており、その回答に対して、利用者の回答との一致度をレーダーチャートで表示するとのことだ。
各政党の回答も表示し、自分の意見に近い政党を探せるとともに、各政党の立場の違いをわかりやすく伝えることで、投票先の検討を支援。
「投票ナビ」は、NPO法人Mielkaが提供する選挙情報サービス「JAPAN CHOICE」と連携し提供するとのことだ。
●自分の選挙区の期日前投票所を地図で表示する「期日前投票マップ」
利用者が住んでいる地域を選択すると、自治体が公表している情報を基に、全国5,700か所(6月23日時点)を超える期日前投票所から、自身の選挙区にある期日前投票所を地図で表示。
各投票所のページでは、住所、投票時間、必要な持参物、問い合わせ先など詳細な情報を記載しているという。同機能で、投票所の場所と詳細情報をまとめて伝えることで、期日前投票がより簡単に行えるように支援するとのことだ。
●自分の選挙区の候補者リスト&候補者詳細情報を提供
「参院選チャンネル」では、利用者が住んでいる地域を選択すると、自分の選挙区の候補者一覧を表示。各候補者の詳細ページでは、候補者写真、所属政党、当選回数、過去の役職などの情報を提供。
候補者が公式ホームページ、公式SNSなどを運用している場合は、各ページ、SNSへのリンクを設け、候補者自身が発信する情報へアクセスできる(データ提供:時事通信社)。
同チャンネルでは、配信しているメディア各社による今回の参院選や候補者に関する記事も表示するとのことだ。
●候補者へ実施したアンケートの回答を表示(日本テレビ調査・実施)
各候補者の詳細ページでは、日本テレビとJX通信社が共同で実施した候補者へのアンケートの回答を、日本テレビの協力の下、表示(回答完了前の場合含む)。
新型コロナ対策や経済対策など、政策課題や具体的な政策に関する28問の質問(全て選択式)について、賛成・反対や取り組む意向など、各候補者の回答を表示。
同社では、候補者アンケートの回答を、利用者が投票先を検討する際の参考情報として役立ててほしいと考えているとしている。
「参院選チャンネル」の各機能は、SmartNews日本版を利用の全ての人が、アプリのトップ画面に表示する「参院選トップカード」からワンタップで利用可能。
同社では、これまでに「新型コロナウイルス/ワクチン特設チャンネル」や、昨年2021年には「衆院選特設ページ」などを開設してきた。
引き続き、公共性を担う使命を自覚し、利用者の日々の生活に寄り添う公益性の高い良質な情報を、より多くの人へ分かりやすく届けていくとしている。