ユーグレナ(以下、ユーグレナ社)は、3月19日・20日に鈴鹿サーキットで開催されたENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankookの開幕戦「SUZUKA 5時間耐久レース」において、ST-Q クラスに参戦したマツダのSKYACTIV-D(市販車両と同じディーゼルエンジン)搭載車「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio concept」に、次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を供給したと発表した。

なお、2022年のスーパー耐久シリーズ全戦において、マツダが参戦するST-Qクラスのディーゼルエンジン搭載車へ「サステオ」を供給する予定であるとのことだ。

「サステオ」は、使用済み食用油と微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ、以下、ユーグレナ)等を原料に使用し、車両自体の内燃機関を変更することなく使用することが可能な次世代バイオディーゼル燃料。

このバイオ燃料は、燃料の燃焼段階ではCO2を排出するが、使用済みの食用油の原材料である植物も、ユーグレナも、成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されているとのことだ。

今回マツダが参戦した車両は、軽油と混合しない100%の「サステオ」を使用しており、同車両に搭載されているディーゼルエンジンSKYACTIV-Dは十分な性能を発揮することが出来た。

「サステオ」を100%で使用するのは、2021年のシリーズ 第6戦「スーパー耐久レース in岡山」に続いて2例目となる。

また、水素エンジンでレースに継続参戦しているトヨタ自動車の再生可能エネルギー由来水素を運ぶ大型トラックでも、2021年のシリーズ 第6戦「スーパー耐久レース in岡山」に続いて「サステオ」が使用されたという。

ユーグレナ社は、今後も「サステオ」の普及拡大に向けて、今シーズンは全戦で燃料供給を行う予定であるとのことだ。