ワークマン既存店560店(WORKMAN Pro店1店舗含む)とWORKMAN Plus 369店、さらに話題の「#ワークマン女子」11店の計940店を展開するワークマンは、ゴールデンウィーク直前の4月28日に「#ワークマン女子」銀座イグジットメルサ店をオープンすると発表した。

ワークマンの長年の「悲願」であった銀座進出が実現。最近好調な銀座シックスの斜め前で、ユニクロとGU銀座店の間にあるイグジットメルサ5階に「旗艦店」として出店。4丁目交差点から100mの近さとのことだ。

開店前日の4月27日にはTV/新聞/雑誌/ネットメディアと同社アンバサダー向けの内覧会を開催するとしている。

「#ワークマン女子店」はコレットマーレ(桜木町駅)、東京ソラマチ(東京スカイツリー)、なんばCITY(なんば)、ルフロン(川崎)、アルカキット(錦糸町)、ポンテポルタ(千住)の駅前商業ビルに6店を出店してきた。

7号店は3月18日オープンのレイクタウンmori店で、銀座店は8号店。9号店は6月オープン予定の池袋のサンシャインシティ(都内最大の売場面積を確保)しているという。また、なんばCITY店は4月1日に1.65倍に増床するとのことだ。

また、「#ワークマン女子店」は22年3月までにモール7店と路面5店で計12店に。来期は銀座と池袋を含む都心商業ビル4店と郊外ショッピングセンター敷地内(単独路面店より集客力がある)の路面11店を合わせて計15店の出店がほぼ決まっており、23年3月期末には女子店が合計27店になる予定。

旗艦店の銀座進出を機に地名度が高まり、都心商業ビルや郊外ショッピングセンターからの出店の勧誘も増加する見込みであるとしている。

「#ワークマン女子店」とモール内WORKMAN Plus店の女性売場は絶好調で、22年3月期は女性専用製品の供給が追い付かない状況であったという。

女性専用製品の「完売」後は男女兼用のユニセックス品が購入されていた。来期は女性専用製品アイテムと生産量を拡大して、売上は前年比160%アップの年間140億円をめざすという。

なお、140億円には女子店以外の通常店舗での売上も含まれている。女子店は女性専用品の売上が全体の35%で、残りはユニセックス品と男性専用品。

銀座店を含む「#ワークマン女子店」の強みは、通常店舗と違ってWEB注文/店舗受け取り専用品の「陳列販売」ができることであるという。

必ず欲しいと思うからこそ、利用客が手間をかけてWEBで注文して店舗に取りに行く。WEB注文限定の圧倒的な人気製品(2月22日からWEB注文の受付け開始)を店頭に陳列して販売できるのは大きなメリットで、来店の強い動機になるとのことだ。

1.新製品のテント/タープ/シュラフを含む人気のキャンプギア130アイテム
2.親子コーデ用のジュニア製品(子供にも着せたいというお気に入りの製品)
3.耐水圧2万、透湿度2.5万のINAREMレディースレインスーツが上下組4,900円の衝撃価格
4.仕事用やリクルート用のレディーススーツ上下4,800円(パンツとスカートがある)

混雑対策などで特別な経費がかかる開店時を除いて、ワークマンには赤字店が1店もなく、銀座店の家賃はこれまでで一番高いが、それでも対売上家賃負担率は4%(銀座以外は3%が目標)程度に収まりそうと見込んでいる。

また、銀座店の売上は全店トップも狙えるため、1年目から大幅な黒字になりそうであるという。銀座出店後の女子店のメインターゲットは都心のデパート内出店になるが、既に複数の商談が進行中であるとのことだ。

「#ワークマン女子店」は以下の2条件を満たしてから、本命の単独立地(ショッピングセンター敷地内の路面出店ではない)の出店を本格化。

1.女性専用製品アイテムの拡充と需要を満たす生産の確保
2.都心商業ビルへの20店の出店による認知度の向上

1・2の達成後は毎年30~40店の単独路面出店をめざし、実験的に単独路面出店した「#ワークマン女子」南柏店と盛岡南店はショッピングセンター敷地内の路面店より集客力は多少落ちるが、両店とも爆発的な売れ行きによる女性専用製品の供給不足という悪条件の中で地域トップの業績をあげているという。

また、「#ワークマン女子店」の新規出店は主力の作業服と作業用品を扱わないため、近隣のワークマンやWORKMAN Plus既存店の売上に影響が出ていないとのことだ。

既存店との調整が基本的に不要で、用地も探しやすい単独路面立地の「#ワークマン女子店」は大量出店が可能になる見込みであるとしている。