ファーストリテイリングは、「サステナビリティレポート2022」を発行し、公式ウェブサイト上で公開したと発表した。

ファーストリテイリングは、「服のチカラを、社会のチカラに。」というサステナビリティステートメントを掲げ、服のビジネスを通じて、より良い社会の実現に貢献する取り組みを進めている。

ユーザーをはじめ、幅広いステークホルダーにこうした取り組みを分かりやすく伝えることを目的として刷新した2021年版をアップグレードし、2022年版では「AN AGE OF OPPORTUNITY ~創造をつなぐ時代~」をテーマに据えたという。

巻頭特集では、医学者で京都大学iPS細胞研究所所長の山中 伸弥氏と、同社代表取締役会長兼社長の柳井 正による特別対談を掲載している。

パンデミックの長期化によって生まれた課題から、その先の未来へ踏み出すための道筋を2度にわたる対話を通し探ったとのことだ。

最先端の科学技術やデータ、情報だけでは予測しきれない状況の中、何が世界を変える原動力になりうるのか、人類が普遍的にもつ良識や分野を超えたつながりを見つめ直したとしている。

続く特集ページでは、「あらゆる人の生活を豊かにする究極の普段着」というLifeWearのコンセプトを進化させ、服の「新しい産業」の創出を目指すファーストリテイリングのビジョンをもとに、気候変動への対応や廃棄物削減、循環型社会の実現に向けた取り組みを紹介しているという。

後半では、ユニクロ グローバルブランドアンバサダーで、プロ車いすテニスプレーヤーの国枝 慎吾選手が、航空宇宙業界で活躍する若手UXデザイナーと語り合った、テクノロジーと人がつながる社会についての対談を載録。さらに、世界各地で社会課題の解決に取り組む次世代からの提言や、ユーザーの声を起点にした商品開発の背景など、多様な視点から生活をより豊かにするための服づくりとサステナブルな社会の実現に向けた最新の取り組みを伝えている。

また、持続可能な社会の実現に向けて連携する国連機関など外部の視点も提示。

世界の難民問題解決に向け、グローバルパートナーシップを締結して10年となる国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)との取り組みについては、フィリッポ・グランディ高等弁務官へのインタビューを実施。

また、アジアの労働者の社会保障充実と労働環境整備にともに取り組む国際労働機関(ILO)のインドネシア・東ティモール国別事務所長の宮本 三知子氏は、あらゆる人が「働きがいのある人間らしい仕事」に就ける環境の整備に向けて民間企業が果たせる役割について語っている。

ファーストリテイリング サステナビリティレポート2022は、以下。

日本語版:https://www.fastretailing.com/jp/sustainability/report/new.html
英語版:https://www.fastretailing.com/eng/sustainability/report/new.html