大和ハウス工業は、同社の100%子会社Daiwa House Asset Management Asia Pte. Ltd.(ダイワハウス・アセットマネジメント・アジア)がその資産の運用に係る業務を行う不動産投資信託(以下、REIT)「Daiwa House Logistics Trust(ダイワハウス・ロジスティクス・トラスト)」(以下、DHLT)を組成し、シンガポール証券取引所に上場したと発表した。

同社はこれまでに、国内各地で300棟以上、総延床面積10.9百万㎡の物流施設を開発するとともに、同社グループにおいては「大和ハウスリート投資法人」、「大和ハウスグローバルリート投資法人」、および「大和ハウスロジスティクスコアファンド」等で国内不動産を中心に資産総額約1.7兆円のファンドを運用しているという。

DHLTは、アジアの物流施設などを投資対象としたREITであるが、日本においては大和ハウスグループの既存REITやファンド等がカバーしない借地物件や地方物件にも投資する事が可能であるため、多岐にわたる物件の組み入れが期待されるとのことだ。

また、同社はベトナム、マレーシア、インドネシア、タイといった東南アジアの各国において物流施設などの開発と運営を行っているが、DHLTの上場により、東南アジアにおいても開発事業とファンド運用事業の両立を目指すことで、今後の大和ハウスグループの事業展開に寄与すると考えるとしている。

同社では、利益相反取引の防止に十分配慮しながら、同社グループが長年にわたって蓄積してきた物流施設や事業施設の開発・運営ノウハウを活かして、今後の物件取得などの面からDHLTの中長期的な成長を支援していくとのことだ。

なお、同プロジェクトは初期検討段階において、三井住友信託銀行よりコンサルティングを得た上で実施したという。