ヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)が提供する「Yahoo!天気」アプリ(Android版、iOS版)は、熱中症の危険性が極めて高いと予測された際に、環境省と気象庁から発表される「熱中症警戒アラート」の通知を開始したと発表した。
また、あわせて、Yahoo! JAPANが独自に算出した熱中症危険度レベルを発信する「熱中症情報」の通知も開始。
「熱中症警戒アラート」は、熱中症予防を目的として今年から全国で運用が開始された取り組み。気温や湿度、輻射熱(日差し等)から算出される暑さ指数「WBGT」に基づき、熱中症の危険性が極めて高いと予測された際に発表されるという。
Yahoo! JAPANでは、まず6月30日に「Yahoo!防災速報」アプリ(Android版、iOS版)でプッシュ通知を開始し、今回「Yahoo!天気」アプリでも提供を開始。
また、「Yahoo!天気」において「熱中症情報」のプッシュ通知も開始。
「熱中症情報」は「WBGT」に準拠し、米国の基準の「Extreme(極めて危険)」を加えたYahoo! JAPAN独自の熱中症危険度のレベルを市区町村ごとに発信している情報であるという。
熱中症危険度のレベルは6段階あり、「ほぼ安全」「注意」「警戒」「厳重警戒」「危険」「極めて危険」の順に危険度が上昇。どのレベルから通知を受信するかの設定が可能で、ユーザー一人ひとりがニーズに合わせた情報を取得できる仕組みとなっている。
気象庁によると、8月~10月の気温は広い範囲で平年並か平年より高くなる見込みであるという。
また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京2020大会)は、新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐため1都1道4県(東京、神奈川、千葉、埼玉、福島、北海道)では無観客での開催となり、自宅で観戦する人が多くなる一方で、室内でも十分な熱中症対策が必要になるとしている。
平時は「熱中症情報」をもとに必要に応じた熱中症対策を実施し、「熱中症警戒アラート」を受信した際は、部屋の中でも昼夜問わずエアコンなどを使用する、のどが渇く前にこまめに水分をとるなど、対策の判断に活用できる。
「Yahoo!天気」は、「熱中症警戒アラート」、「熱中症情報」の通知を通じて、ユーザーの生活はもとより、観戦者を含め東京2020大会に関わる人々も快適に過ごせるようサポートしていくとしている。
■「熱中症警戒アラート」通知の仕組み
環境省と気象庁が連携し、熱中症の危険性が極めて高いことが予測される日の前日17時頃と当日5時頃に府県予報区単位ごとに発表される。
この発表をもとに「Yahoo!天気」は前日17時頃に発表された場合はすぐに通知し、当日5時頃に発表された場合は7時頃にプッシュ通知するという。