昨今、さまざまな業界でAIの導入が検討されている。また、ベンチャー企業や大企業に関わらず、多くの企業がAIを活用したビジネスを模索している。
そんな中、『オリックス銀行株式会社』が、AIを用いた不動産キャッシュフローの試算ができる「キャッシュフローシュミレーター」のサービスを開始した。これは、業界初となるサービスであり、会員登録をすることで誰でも無料で使えるサービスである。
AIが解析した5,800万件以上の物件データを比較検証。不動産投資を最適な方法で実現
『リーウェイズ株式会社』が開発した、投資用分析ツール「Gate」を、独自にカスタマイズしたシュミレーションサービスであり、検討している投資物件情報、ローンの借入条件を入力することで、AIが解析した5,800万件以上の物件データを得ることができる。
具体的な機能は以下になる。
- 「貸料、空室率」の収益変動予測と修繕費などの運営経費の想定値
- 不動産投資の将来キャッシュフロー試算結果
また利用者が、検討している投資物件と他の物件の比較を可能にするため、オリックス銀行の取引先事業者の物件掲載も行っている。物件近くの「人口動態」「商業に関する統計結果」「築年数などの分析データ」などの情報提供もしている。
この背景には、不動産投資に対するローン返済リスクの「見える化」を図り、不動産投資に対する「不安感」などの解消を狙っている。
以下のサービスが利用可能になる。
- AIを活用した、キャッシュフローシュミレーション
管理費、修繕費用は自動で表示される。借入条件を入力することで、将来のキャッシュフローシュミレーション結果がでる。
- メイン画面
登録されている物件が自動的に表示される。気になる物件をクリックすることで、直接問い合わせることが可能。
- 分析データ
賃料、築年数などの条件から、ポジショニングマップの確認ができる。
- 統計データ
ヒートマップ形式で、人口動態や商業の各種統計データが確認できる。
AI導入で広がる不動産投資の可能性
AIによる資産形成はまだ世間に普及していないが、今後このようなサービスが投資の各分野で展開されていくことだろう。
今回、AIによるデータに基づいた不動産投資のキャッシュフローの試算を実現することにより、不動産投資の参入障壁は低くなり、これを機に不動産投資を検討する人も少なくないだろう。
AIによる投資か、それとも人間の頭脳による投資が最善なのか。今後もAIによる投資サービスに注目していきたい。
img:PR TIMES