子供がいる女性向けのキャリア・金融教育サービスや、家族アルバムアプリを展開するライフデザインブランド「Famm(ファム)」を運営するTimers(タイマーズ)は、男性社員の7日間以上の育児休業取得を義務化、1か月以上の取得を推奨とし、育児休業を取得する全従業員が取得前に比べて収入減とならないよう補助制度も改定することを決定したと発表した。

現在、80%以上の女性が取得している育児休業は、男性に置き換えると7%まで減ると言われており、男性は取得しにくい状況が続いているという。

国や様々な企業が、男性の育児休業取得推進に向けて新たな環境作りに力を入れているが、Timersでは、2020年には3名の男性が1か月以上の育児休業を取得しており、今後も更に多くの男性従業員が出産のライフイベントを迎えることが想定されるとのことだ。

同社は、短い期間であっても男性が育児休業を取得し、新生児の育児を共同で行い、そこから多くのことを経験・学ぶことは、新しい時代の家族のあり方や、男性が育児や家事に従事することが当たり前となる社会づくりにおいて、非常に大きなインパクトを持つと考えているという。

そして今回、男性の育児休業は7日間取得を義務とし、1か月以上を推奨とすることに決定したとのことだ。

一方で、家計について男性が収入面を支えるケースも多く、育児休業取得による収入減少が原因となり、取得を躊躇する男性もいると言われているという。

今回、育児休業取得の義務化となる7日間については、男女問わず全従業員を対象に、育児休業給付金を受け取っても減少する所得の差額分について会社から補助を支給することで、金銭面での不安を無くすことができる制度改定も実施。

しかしながら、今回の制度が理想とは程遠いのも事実であるとしている。

本来、より長期の1か月や3か月以上の取得を義務化し、その期間中の収入面やキャリアへの影響・不安を無くすことで取得率を向上していくことが社会へのより大きなインパクトに繋がるが、現在の同社のフェーズなどを鑑みて、まずは7日間からの義務化となるとのことだ。

今後もより多くのメンバーが働きやすくなるように環境整備を行い、新しい時代やライフスタイルに合わせた働き方を実現していくとしている。

■今回の取り組みについて

男性の育児休業取得における変更点の詳細は以下の通り。

  1. 7日間の育児休業中は勤務時と比べて、収入が減少しないよう特別補助を支給する
  2. 男性従業員が7日間の育児休業を取得することを義務化する
  3. 1か月以上の育児休業の取得を推奨する