デンソーとヤマト運輸は、小型モバイル冷凍機「D-mobico(ディー・モビコ)」を連携して開発したと発表した。
デンソーは、「D-mobico」を製品化し、デンソーソリューションを通じて2021年夏から販売する予定であるという。
また、ヤマト運輸は、2021年2月から配送車両への導入を開始している。
近年、電子商取引市場の拡大にともない、食品や医薬品など、温度管理を必要とする配送のニーズが増加。
また、企業向けの冷蔵・冷凍品の小口多頻度配送需要も高まりつつあるという。その一方で、配送にドライアイスを使用する車両も多く、より環境にやさしい配送が求められているとのことだ。
今回開発した「D-mobico」は、小型・軽量で持ち運び可能な冷凍機で、使用用途や荷量に応じて組み合わせる断熱箱の形状、寸法を選択できるため、様々な配送に柔軟に対応できる。
また、同製品は、モバイルバッテリーで駆動しエンジンに負荷をかけず、ドライアイスも使用しないため、走行中の燃費向上やCO2排出低減に寄与し、今後の配送車両のEV化にも貢献するとのことだ。
<使用イメージ>
デンソーは、製品や工場から排出されるCO2の削減、大気中のCO2の回収・再利用により、カーボンニュートラルな製造業を目指しているという。
ヤマトグループは温室効果ガスの排出削減を目指し、ドライアイスの削減やEV車両への移行などを図っている。
今後も両社は、安心安全で、環境にやさしい冷蔵・冷凍商品の配送に貢献していくとしている。