国立大学法人京都大学・人社未来形発信ユニットは、同学人文社会科学の特別講義をYouTubeライブにてリアルタイム・双方向・無料公開する講義シリーズ「京都大学オンライン公開講義 “立ち止まって、考える”」シーズン2を2021年2月7日より実施すると発表した。
同講義シリーズではコロナパンデミックを共通テーマに据え、社会学・科学哲学・美学など様々な人文社会科学分野の教授陣が授業を展開するという。
YouTubeライブのチャット機能を通じて受講者とともにコロナパンデミックを論ずることで、新たな時代を生きるためのヒントとなる「座標軸」を社会に提供するとのことだ。
「コロナ×人文社会科学」のYouTubeライブ講義がSNSで話題に
-シーズン1の累計講義視聴数は32万回-
同シリーズは2020年7月公開「京都大学オンライン公開講義 “立ち止まって、考える”」の第2弾。
シーズン1はメディアやSNSを通じて話題となり、初回のライブ配信講義はのべ15,600人がリアルタイム視聴し、講義期間は29,000近くのツイートがあったという。また、現在でも視聴数は伸びており、YouTube再生回数はシリーズ累計約325,147回に達しているとのことだ。
全10名の人文社会科学分野の京大・教授陣によるバラエティ豊かな講義
名称:京都大学オンライン公開講義 “立ち止まって、考える” シーズン2
期間:2021年2月7日~3月21日毎週土・日開講
各日2回 各1時間(11:00〜12:00, 14:00〜15:00)時間割詳細はwebサイト参照
講義・講師紹介 [各講義:全2回予定]
- 科学哲学:科学哲学の観点からみたコロナをめぐる言説 - 文学研究科・准教授:伊勢田哲治
- 西洋哲学史:パンデミックから考える権力と国家 フーコーからヘーゲルへ - 文学研究科・教授:大河内泰樹
- 倫理学:会話と社交の倫理学 - 文学研究科・教授:水谷雅彦
- 現代技術文化史:技術文化史から考えるポストコロナ社会 - 文学研究科・教授:喜多千草
- 社会学:コロナ禍における外国人住民と質的調査 - 文学研究科・准教授:安里和晃
- 文化遺産学:文化遺産が語る人類と災禍(1)~(2) - 文学研究科・教授:吉井秀夫
- 文化遺産学:文化遺産が語る人類と災禍(3)~(4) - 文学研究科・助教:内記理
- 文化遺産学:文化遺産が語る人類と災禍(5)~(6) - 文学研究科・助教:冨井眞
- 西洋美術史:人をつなぐものとしての美術 前近代の西洋美術に注目して - 文学研究科・教授:平川佳世
- 美学:「ふれる」ことの美学 - 文学研究科・准教授:杉山卓史
「京都大学オンライン公開講義 “立ち止まって、考える”」シーズン2は、2月7日〜3月21日の毎週土・日、各日2回のオンライン講義を実施。
全10名の同学人文社会科学分野の講師陣がそれぞれ1時間程度の授業を2回受け持ち、講義はYouTubeライブを通じてリアルタイム配信。
誰でも申し込みなしに無料で視聴することができ、さらにコメントを通じて質疑応答に参加することもできるとしている。
- コロナパンデミックが共通テーマ
→今まさに向き合っている社会問題と新時代の生き方を受講者と共に考える講義。 - YouTubeで配信され、誰でも申し込みなしで無料参加できる。アーカイブ視聴も可。
→多くの人々が受講可能に。
また、年齢・住居・環境を問わず、誰でも大学の授業を受けることができる。 - YouTubeライブのチャット欄で気軽に質問やコメントが可能。
→“私語”を受講者全体で共有できる。
受講者同士で疑問を補い合い、さまざまな意見を気軽に論じることができるため、教授・受講者問わず、参加者全員で授業を作る形となる。
また、2月7日の講義シリーズ開始に先立ち、オリエンテーションを2月4日に開催。
オリエンテーションでは、同講義シリーズを立ち上げた人社未来形発信ユニット長・出口康夫教授が、実施の背景やシーズン1を通じて感じたオンライン講義による知の共有の可能性について語るという。
特別ゲストとしてシーズン1およびシーズン2の講師が登壇。
シーズン1の講師からは児玉聡 准教授(倫理学)、山本博之准教授(地域研究・メディア学)が出演し、出口教授とシーズン1を振り返り、シーズン2の講師からは平川佳世教授(西洋美術史)、安里和晃准教授(社会学)が出演し、シーズン2への期待や意気込みを語るとしている。
対談の後半では質疑応答も受け付けるとのことだ。