INDEX
Instagramが、利用規約の改定を発表した。今回新たに発表された規約は2020年12月20日より有効となるとのことだ。
今回、明確化のため内容を一部改定することになったとし、改定後の利用規約では、Instagramで許可されていることおよびInstagramのサービスの仕組みに関する記述がわかりやすくなるとしている。
大きく変わる部分は以下となる。
「いいね!」やフォロー、コメントなどの見返りとして現金や現金に相当する景品の提供を申し出ることが禁じられる。
具体的には、「いいね!」、フォロー、シェアを人為的に集めたり、同じコメントやコンテンツを繰り返し投稿したり、利用者の同意を得ずに商業目的で繰り返し連絡することを違反とするとのことだ。
これにより、「いいね!」やフォローによってプレゼントをするキャンペーンなどが禁じられるという。
Instagramでは、ユーザーにおすすめするコンテンツについてガイドラインを設けており、質の低いおすすめや不快なおすすめ、特別な配慮を要するおすすめを表示するのを避け、未成年の利用者に不適切なおすすめを表示しないようにするために、そうしたガイドラインを運用しているという。
同社は、多くのユーザーが嫌いと答えたコンテンツについて以下の3つを挙げている。
- クリックベイトを含むコンテンツ
- エンゲージメントベイトを含むコンテンツ
- コンテストや景品を宣伝するコンテンツ
こうした背景により、今回の改訂に至ったと考えられる。
ユーザーにとって、関連性が高い広告を配信するため、ユーザーのアクティビティまたは興味・関心に関する情報などの個人データを使用。
ユーザーの身元を特定する情報を広告主に提供することなく、関連性の高い有益な広告を配信することが可能になっており、同社はInstagram内外で利用者が広告主のコンテンツに対してどのようなアクションを実行したかを広告主が把握できるよう、広告のパフォーマンスに関するレポートを広告主に提供するとのことだ。
なお、ユーザーの明確な許可を得ずに、直接特定する情報(氏名やメールアドレスなど、それのみでユーザーへの連絡に使用できる、または利用の身元が特定される情報)は共有しないとしている。
同社ポリシーの具体的な内容にInstagramコミュニティガイドライン、Facebookプラットフォーム利用規約と開発者ポリシー、音楽ガイドラインなどが含まれる。
ユーザーは、Facebookのブランドコンテンツツールの使用を義務付けるFacebookのブランドコンテンツポリシーに準拠する必要があるとし、ポリシーについて、Facebookのブランドコンテンツポリシーが追記。
FacebookまたはFacebookのサービスから取得されたアカウントやデータを販売、ライセンス供与、または購入してはいけない。
自身のアカウント(ユーザーネームを含む)の一部分の購入、販売または譲渡を試みること、また他のユーザーのログイン認証もしくはバッジの募集、取得または使用を試みることは禁止されている。
上記内容に、Instagramのみではなく、Facebookの提供するサービス全般が含まれることがわかる内容となっている。
他者の個人情報や秘密情報を許可なく投稿したり、知的財産権などの他者の権利を侵害したりする行為(著作権侵害、商標侵害、偽造、海賊品など)は禁止。
適用法により認められている著作権および関連する権利の例外事項または制約事項に基づき、他者の制作物を使用できる場合があるという。
ユーザーは、自身が投稿またはシェアするコンテンツに関して必要なすべての権利を保有しているか取得済みであることを表明するものとするとのことだ。
Facebookの製品またはそのコンポーネントについて、改変、翻案、派生物の作成、リバースエンジニアリングを行ってはいけない。
同社は、同社に対する法律上または規制上の悪影響を回避または軽減するために合理的に必要であると判断した場合、同サービスを終了または変更したり、同サービス上でシェアされたコンテンツや情報を削除またはブロックしたり、サービスの全部または一部の提供を停止したりすることができる。
コンテンツまたはアカウントの削除依頼があった場合、依頼後30日以内に削除処理が自動的に開始。削除処理の開始後にコンテンツが削除されるまでには、最長で90日かかるとのことだ。
なお、削除することにより、同社が以下の実施において制限を受ける場合などはアカウントの削除またはコンテンツ削除処理の開始から90日以内に削除されないとしている。
- 不正なアクティビティや弊社規約およびポリシーへの違反を調査または特定すること(例えば、弊社の製品やシステムの不正利用を特定または調査すること)
- 弊社の製品、システムおよび利用者の安全とセキュリティを保護すること
- 証拠保全などの法的義務に従うこと
- 司法機関、行政機関、法執行機関、または政府機関の要求に従うこと
APIを使用する場合は、同社のFacebookプラットフォーム利用規約と開発者ポリシーが適用される。
サービスで音楽を使用する場合、同社の音楽ガイドラインもあわせて適用されるとしているが、他の特定の機能や関連サービスを利用する場合には、追加の規約も適用されることとなり、当該規約も同社との合意事項の一部となるとのこと。
今回の改定による大きな変更は、いいねやフォロー、コメントなどによる見返りとして景品等を提供するキャンペーンが禁じられることであると考えられる。
なお、改定後の利用規約は2020年12月20日から有効になるとし、この日以降にInstagramアプリを利用した場合、改定後の利用規約に同意したものとするとしている。