ハピクロは、センサーから収集した温湿度データの可視化および熱中症のリスクをリアルタイムに通知する「熱中症アラートシステム」をノーコード開発でスピーディーに作成し、2020年8月からハピクロが運営する認可小規模保育園「にじいろのはな保育園」での運用を開始したと発表した。
同システムでは、企業や個人のIoTプロジェクトを支援するコネクトプラスが提供する、IoTデータをリアルタイムに表示できるダッシュボード作成ツール「conect+ Studio(コネクトプラススタジオ)」を活用している。
にじいろのはな保育園では、これまでセンサーに表示された保育室の温湿度を、手作業で確認・記録しており、効率的なデータの管理・活用方法を模索していたという。
さらに、記録的な猛暑や新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、温湿度管理の強化が喫緊の課題となっていたとし、同社は、こうした背景の下、プログラミングの知識不要でIoTデータの可視化用ダッシュボードを簡単に作成することができる「conect+ Studio」を活用して、熱中症アラートシステムを約3日間という短い開発期間で構築したとのことだ。
なお、熱中症アラートシステムは、温湿度が上昇し熱中症リスクが高まるごとに管理画面に表示されるランプを青⇒黄⇒赤と変化させて危険を知らせる他、保育士が使用するタブレットや管理者のスマートフォンにリアルタイムに通知。
また、温湿度データは自動的に時系列でグラフ化されるため、保育士や管理者は、アラートが発生した後、データを遡って確認しながら、熱中症リスクが高まった経緯の追及や今後の安全策に生かすことができるとしている。
ハピクロは、「熱中症アラートシステム」を活用しながら、オーニングやロール型カーテンなど各種設備の遮熱効果を検証し、今後もさらに安全で快適な保育環境づくりに努めていくとのことだ。