ワタミは、新型コロナウイルス感染症の影響により、新しい食のライフスタイルとして中食需要が拡大するのに対応すべく、自社のデリバリー戦略として「ワタミデリバリー」を立ち上げ、7月1日より順次事業を開始することを発表した。

ワタミデリバリーは、ワタミが展開する外食事業の中でも特に中食需要の高い、「から揚げの天才」ならびに「bb.qオリーブチキンカフェ」の2業態を対象に、自社でデリバリー事業を行うもの。

7月1日より「から揚げの天才」大鳥居店、「bb.qオリーブチキンカフェ」大鳥居店の2店舗を皮切りに、順次対象店舗を拡大していく予定だという。

また、から揚げの天才については、中食需要の高まりを受けて、店舗展開をさらに加速し、本格化したFC展開を背景に、2021年3月末までに100店舗の出店を予定しているとのことだ。

ワタミデリバリーでは、デリバリー手数料を1,500円まで注文の場合で350円、1,501から3,000円で200円、3,001円以上は無料という3段階で設定。

これにより、これまで外部サービスの活用により展開してきたデリバリーサービスよりも、大幅に価格を抑え提供できるようになるとしている。

コロナウイルスの影響による生活者のライフスタイル変容は顕著で、から揚げの天才のテイクアウト比率は90%にも上り、bb.qオリーブチキンカフェでは、外部の宅配サービスを活用したデリバリーの売上高が大きく伸びたという。

今回、デリバリーの社会的なニーズが高まるなか、より利用しやすい価格帯で利用者に商品を提供できる環境を整えることが急務と考え、自社デリバリーサービスの立ち上げを決定するに至ったとのことだ。