レイ・フロンティア株式会社は5月15日、新型コロナウイルス感染防止を目的とし、人流データを分析したと発表。緊急事態宣言が延長され首都圏の人流が減少しているなか、大型連休明けのオフィス街の動きを調査した。
レイ・フロンティアは、人工知能による位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」を開発・運営している。また、日々のライフログを記録できるモバイル端末向けアプリ「SilentLog」も提供中だ。
なお「Rei Frontier Tech Blog」では、定期的に独自の人流分析データを公開している。
大型連休明け 通勤者やや増加
■新宿駅周辺
■渋谷駅周辺
■恵比寿駅周辺
■東京駅周辺
■新宿駅周辺
緊急事態宣言が発出された2020年4月7日から、2020年5月12日まで調査が実施された。調査エリアは、新宿駅、渋谷駅、恵比寿駅、東京駅、新橋駅周辺だ。
調査は、SilentLogから収集したデータをもとにし、4月7日の人数をベースライン100として相対値を算出した。
大型連休明けに、緊急事態宣言が発出された4月7日を上回る人波はなかったが、大型連休前の4月27日と大型連休後に最も人流が多かった5月11日と比較すると約16%~約26%増加している。連休明けに通勤者がやや増えたとみられる。
外出自粛要請後の原宿
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的としても、通行量調査は非常に重要だとされる。そして、この通行量調査にAIを活用するレイ・フロンティアのような企業はほかにもある。
Intelligence Design株式会社は2020年4月8日、同社が保有する通行量調査結果において、原宿/明治神宮前エリアでの通行者数を公開した。発表されたのは、2020年3月18日から2020年4月6日までの期間に計測されたものだ。
Intelligence Design株式会社の調査結果によれば、小池百合子知事による外出自粛要請後の原宿における週末1日あたりの通行者数は、2月の通行者と比較して10%台まで減少した。
また通行者が減ったのは週末だけではなく、平日1日あたりの通行者数は、2月と比較すると約50%減少していた。
今後も外出はできる限り控えるなど、緩みが出ないよう慎重な行動が呼びかけられている。