就職活動における生成AIの利用率は7割以上 活用場面は「選考対策」が約半数で最多に
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ナイルは、全国の就職活動をした、またはしている学生(419名)を対象に、就職活動のどの場面で生成AIを活用しているかについて調査を実施し、その結果を公表した。
■就職活動において、生成AI(ChatGPT、Geminiなど)を情報収集に利用したことがあるか?
「よく使う」(34.4%)と「ときどき使う」(41.8%)を合わせて7割以上の就活生が、「就職活動に生成AIを利用している」と回答。
「よく使う」と回答した層が3割を超えており、生成AIは一部の先進的な就活生だけのものではなく、就職活動における日常的な情報収集手段として定着しつつあることがうかがえる。

■就職活動のどの段階で生成AIを使ったか?
就職活動における生成AIの活用場面として最も多かったのは、「選考対策(エントリーシート・面接)」(48.0%)、次いで「企業研究」(37.9%)、「業界研究」(33.2%)が続いた。
選考対策が突出して高い背景には、エントリーシートの添削や面接での想定問答づくりなど、生成AIが得意とする「文章の生成・壁打ち」のニーズと、就活生の課題感が合致していることがうかがえる。
一方で、「口コミ・評判の確認」(20.4%)や「内定後の比較・検討」(11.9%)は比較的低い結果に。リアルな情報や最終判断が求められる場面では、生成AI以外の情報源が優先されていることがうかがえる。

■生成AIを使って、企業についてどのような情報を調べたことがあるか?
生成AIで調べる企業情報として最も多かったのは「事業内容」(36.7%)で、次いで「強み・特徴」(33.5%)、「競合他社との違い」(29.8%)が続いた。上位を占めたのは、企業研究の基礎となる「事業内容」「強み」「競合との違い」といった、構造的に整理しやすい情報だった。
複数の情報源を横断して要約・比較する作業は生成AIが得意とする領域であり、就活生のニーズと噛み合っていると同社は考察している。

■生成AIが企業を知るきっかけになったことはあるか?
「ときどきある」が49.8%で最も多く、「よくある」(21.0%)を合わせると、生成AIが企業を知るきっかけになった経験がある就活生は7割にのぼった。
この結果からは、生成AIが単なる情報整理の補助にとどまらず、新たな企業との接点を生み出す入口としても機能していることがうかがえる。
これを企業側の視点で見れば、自社が生成AIの回答に登場するかどうかが、就活生との最初の接点を左右するということでもある。指名で検索されるフェーズの前段階、つまり「業界内のおすすめ企業は?」「○○に強い会社は?」といった問いに対して生成AIがどう答えるかが、これからの採用広報において重要であると同社は考察している。

■生成AIが提示した「企業の要約(特徴・強み・弱み)」は、その企業の第一印象にどの程度影響するか?
最も多かったのは「参考程度」の65.6%で、「大きな影響がある」(19.4%)を大きく上回った。この結果からは、就活生の多くが生成AIの要約をそのまま鵜呑みにしているのではなく、あくまで判断材料のひとつとして受け止めていることが明らかに。
一方、「大きな影響がある」も約2割に達しており、企業の第一印象に生成AIが一定の影響力を持っていることもわかった。
就職活動では、最初に得た印象がその後の企業研究や志望度に影響することも少なくないため、生成AIが示す要約内容は、企業側にとって無視できない接点である。
生成AIが自社の強みや弱みをどう認識するかによって、就活生の検討対象から外れてしまう可能性もあるため、企業側は生成AIに参照される情報の正確性や網羅性を意識して発信していく必要があると同社は考察している。

■生成AIで企業を調べたあと、公式サイトや採用ページで事実確認をするか?
「だいたい確認する」が56.1%で最も多く、「必ず確認する」(32.3%)と合わせると、約9割の就活生が生成AIで得た情報をそのまま受け取らず、公式情報で確かめていることがわかった。
就活生は生成AIの回答をそのまま信じるのではなく、最終的には公式情報で確認するという慎重な姿勢を持っていることがうかがえる。

【調査概要】
調査期間:2026年3月25日~30日
調査方法:インターネット調査(Fastask利用)
調査対象:2026年卒業、2027年・2028年卒業予定の、就職活動をしたorしている学生(419人)
<参考>ナイルのSEO相談室調べ『就職活動での生成AI活用実態調査』