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Fiomが運営している「Z-SOZOKEN」(Z世代創造性研究所)は、Z-SOZOKEN THINKTANK 最新調査研究レポートの第二弾として「Z世代の気まずいの感覚」についての調査研究レポートの第8章インサイトサマリー「気まずい is 共感を呼ぶ便利ワード」を公表した。
■Z世代は圧倒的に短い文章でやり取りをし、日常的に言葉の省略・簡略化を行っている〜8割以上が「論理的な説明」よりも「感覚的な短文」を重視〜
テストの感想を伝えるメッセージを例に、Z世代のコミュニケーション嗜好をデータで可視化。
「今回のテストすごく難しかったし、自信がない」という具体的な説明文に対し、「今回のテストヤバイ」という短い文章の方が、88%のZ世代にとって「自然に感じる(受け取りやすい)」という結果に。
また、自ら発信する際も81%が短い文章を選ぶと回答しており、彼らが日常的に「言葉の省略・簡略化」を行っている実態が浮き彫りになった。

■Z世代は言葉を読むのではなく空気を読む世代〜1つの単語で複数の感情を使い分けるハイコンテクスト文化〜
かつては「まるで夕暮れの海のような気持ち」「心にぽっかりと穴が開いたようだ」といった文学的な比喩表現で伝えられた感情も、今は「しんどい」の一言に集約されているという。
しかし、同社はこれを表現力の低下を意味するものではないとし、「しんどい」という一言が、シチュエーションによって「悲しい」「面白い」「尊い(好き)」といった全く異なる意味を持つように、Z世代は文脈(空気)に応じて言葉の意味を柔軟に変化させているとしている。
「気まずい」も同様に、単なるAwkward(気まずい)という意味だけでなく、多様なニュアンスを含んだ「空気の共有コード」として機能しているとのことだ。

■「気まずい」は「共有」するもの?〜ネガティブをポジティブに変える「身内ネタ」化〜
Z世代において「気まずい」は、単に避けるべき不快な感情ではなく、YouTubeやTikTok、InstagramなどのSNSにおいて、気まずい瞬間は「コンテンツ」として成立しており、友人同士の間でも「身内ネタ」として共有され、楽しまれる傾向に。
「気まずいね(笑)」と言い合うことで、その場の重苦しい空気を笑いに変え、連帯感を生み出すツールとして活用されているという。

■Z世代は「気まずさ」を共有したくなる〜約7割が「誰かに話したい」と回答〜
「気まずいと感じた出来事は誰かと共有したくなるか?」という質問に対し、69%(とても共有したい13%+場合によっては共有する56%)が「共有したい」と回答。
共有方法としては「友達に会って話す(71%)」が圧倒的だが、「ストーリーで匂わせ的に載せる(10%)」など、SNSを活用した共有も見られた。
彼らにとって気まずい体験は、一人で抱え込む悩みではなく、コミュニケーションの種(ネタ)として機能していることがわかる。

■コンテンツ分析〜どのように広まったのか〜 〜インフルエンサーと「あるある」の相乗効果〜
「気まずい」という概念が若者の間で爆発的に広がった背景には、インフルエンサーの存在があると同社は考察。
特にYouTuberのとうあ氏が生み出した「きまZ(きまぜっと)」というフレーズの流行やレインボーやジャルジャルといったお笑い芸人による「気まずいシチュエーションコント」がTikTokやYouTubeショートで拡散されたことが大きく影響しているという。
「#気まずい」を使った「あるある投稿」が増加し、誰もが経験する日常のワンシーンとして定着してきたとのことだ。

【調査概要】
調査名:Z世代のきまずいの感覚についての意識調査
調査対象:全国のZ世代(18歳~24歳)
調査期間:2025年7月~8月
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:n=299
調査分析:Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所 運営:Fiom合同会社)
<参考>
Z-SOZOKEN『Z世代のきまずいの感覚についての意識調査』
