Hacobu、日野グローバルロジスティクス、日野自動車は、トラックの荷待ち・荷役作業時間の削減を目的とした共同プロジェクトを開始した。物流業界で懸念される「2024年問題」への対応と業務効率化を図るとしている。

Hacobu、日野グローバルロジスティクス、日野自動車が荷待ち・荷役削減プロジェクト開始

同プロジェクトでは、Hacobuの動態管理サービス「MOVO Fleet(ムーボ・フリート)」を自動車業界向けに機能拡張し、日野グローバルロジスティクスが2025年10月から日野自動車・古河工場で導入を開始したという。三社は連携し、工場構内でのトラックの入庫・出庫データを自動的に取得・分析することで、荷待ち時間の可視化と削減を進めるとのことだ。

Hacobuは、MOVO Fleetの「配送計画ダッシュボード」にGPS測位データの補正・クレンジング機能を新たに搭載したと説明している。これにより、工場構内での微細な位置情報の誤判定を防ぎ、ドライバーの操作を介さずにトラックごとの入出庫時間を高精度に自動取得できるようになったとのことだ。

システムイメージ

また、日野自動車製トラックのICTサービス「HINO-CONNECT」や、Hacobu提供のGPS端末から得られるデータを統合的に活用し、リアルタイムでの荷待ち発生の把握や日次・週次での改善分析が可能となったという。これにより、現場の業務効率化やデータドリブンな改善活動を支援していく方針である。