愛知県は、「使用済み紙おむつのマテリアルリサイクルプロジェクト」について、使用済み紙おむつを粉砕しながら乾燥する技術と消臭効果を検証する実証実験を開始すると発表した。

同県では、サーキュラーエコノミーへの転換などの環境分野の課題解決に向け、愛知発の環境イノベーションを創出・実装するため、革新的プロジェクトを採択し、社会実装に向けた伴走支援を実施しているという。
今回、採択プロジェクトの一つである「使用済み紙おむつのマテリアルリサイクルプロジェクト(採択者:サハシ特殊鋼)」についての実証実験を開始。
同実証では、使用済み紙おむつを粉砕し、その際に発生する摩擦熱で乾燥させる摩擦粉砕乾燥機の安定性・操作性を向上させるとともに、使用済み紙おむつ由来の臭いを消臭する技術の有効性を確認。
なお、同実証では連携企業であるシキボウが開発した、香料成分と悪臭成分を融合させ、良い香りに変化させるペアリング消臭技術を活用するとのことだ。

■実験概要
日程:2025年11月7日から2026年1月下旬頃まで
場所:医療法人善孝会 刈谷記念病院(刈谷市小垣江町牛狭間112番地)
実験内容:
刈谷記念病院の敷地内に摩擦粉砕乾燥機を設置し、約3か月にわたって排出される使用済み紙おむつ(約100kg/日)を摩擦乾燥して、その一部を試験的にごみ箱やごみ袋などにリサイクル。
作業を通じ、摩擦粉砕乾燥機の耐久性や操作手順の改善を図るほか、粉砕乾燥処理物から市販のごみ箱と同等の品質を安定的に製造する技術を確立する。

 
						 
						 
						 
						 
						