プロロジスは、愛知県岡崎市において先進的物流施設の集積拠点となる「プロロジス岡崎プロジェクト」の開発を決定したと発表した。

開発地は、既存の伊勢湾岸自動車道「豊田東IC」、東名高速道路「岡崎インターチェンジ(IC)」からそれぞれ約6キロメートルの地点に位置し、国道1号や248号へのアクセスにも優れているという。
名古屋・豊田・浜松といった県内主要都市に加え、東京・大阪・岡山など東西方面、さらに、北は金沢・新潟まで、全国主要都市への広域配送にも対応可能な立地だとしている。

同計画は、岡崎市が整備を進める「阿知和地区工業団地」内で、開発面積約180,000平方メートルの敷地に複数棟の物流施設を開発する予定。
開発予定地周辺は地盤が強固で、ハザードマップ上でも水害や浸水のリスクが極めて低いため、防災性・事業継続性の観点からも優れた立地とされる。
敷地には特別高圧電力を受電予定であり、大規模なマテハン設備や自動倉庫の導入、館内全域への空調設備設置など、大容量の電力を使用する用途にも対応可能。
さらに、マルチテナント型・BTS型物流施設のほか、製造業への対応として機能面での整備を実施するなど、マーケットニーズを踏まえた計画を推進。要望に応じて事務所やデータセンター等の用途も検討しているとのことだ。
1棟目の着工は2028年の予定。同工業団地周辺では猛禽類の営巣地が確認されており、同社は生物多様性保全の観点から、鳥保護を目的としたビオトープを開発地内に設置するとしている。