学情は、20代転職希望者を対象に生成AIの活用状況に関するアンケートを実施し、結果を公表した。

生成AIの利用者は半数近くに 「利用していない」は37.3%

就職・転職活動において生成AIをどの程度利用しているかを尋ねたところ、「よく利用している」が19.8%、「時々利用している」が26.7%で、合計46.5%となった。

一方、「あまり利用していない」は16.2%、「利用していない」は37.3%で、約5割はまだ生成AIを取り入れていないことが分かった。

就職・転職活動において生成AIをどの程度利用しているか

活用場面は「自己PRの作成・添削」が最多 応募書類・面接・企業研究にも拡大

生成AIを転職活動で活用した人に対して、どのように使ったかを複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「自己PRの作成・添削」(61.7%)であった。次いで、「応募書類(履歴書・職務経歴書)などの作成・添削」(60.3%)、「志望動機の作成・添削」(55.3%)、「自己分析やキャリアの棚卸し」(53.2%)、「面接対策」(37.6%)、「業界・企業研究」(24.8%)が続いた。

就職・転職活動において生成AIを活用した場面

生成AIの利用理由は「時短・効率化」55.8% 不安を感じる声も2割超

転職活動における生成AIの利用に対する意識を尋ねた結果、「作業時間の短縮や効率化につながる」(55.8%)が最も多かった。次いで「自分にない視点や表現を得られる」(44.6%)、「あくまで補助的なもので、自分の言葉で考えることが重要」(43.9%)が上位となった。

一方で、「AIの情報や回答が正しいかどうか不安がある」(22.4%)、「転職活動にAIを使うこと自体に抵抗がある」(13.2%)、「企業からマイナス評価されるのではと心配」(12.9%)など、AI利用に対する慎重な意見もみられた。

就職・転職活動における生成AI活用についてどのように感じているか

転職先のAI活用環境「重視しない」派が6割 企業選びへの影響は限定的

転職先企業で生成AIなどの最新技術を活用できるかどうかについては、「重視しない」(21.8%)と「あまり重視しない」(38.9%)を合わせて60.7%に達し、過半数を占めた。「重視する」「どちらかといえば重視する」と回答した人は約4割にとどまり、現時点では企業のAI活用姿勢が転職先選びに与える影響は限定的であるとみられるという。

転職先の企業において生成AIなどの最新技術を活用できるかどうか重視するか

企業が採用でAIを活用しても「印象は変わらない」が51.2%で最多

採用選考において企業が生成AIを活用している場合の印象を尋ねたところ、「特に印象は変わらない」(51.2%)が最も多かった。「好印象」とする回答が「マイナス印象」を上回ったものの、大半はAI活用に対して中立的な受け止め方をしていることが分かった。

採用選考において企業が生成AIを活用している場合の印象

<参考>
学情『生成AIの活用状況に関するアンケート調査