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ファンケルは、更年期症状を有する40〜50代女性とその夫の計100人を対象に、「更年期に関する夫婦間の会話実態」調査を実施し、その結果を公表した。
■更年期世代の夫婦の65%が「平日の会話は1時間未満」 内容は「子ども」に関する話題が最多
更年期世代の夫婦100人に「夫婦の平日の会話時間」について聞いたところ、65%が「1時間未満」と回答。「普段夫婦で話すことが多い内容」では、「子どものこと」が男女ともに50%と最多、次いで「体調や健康のこと」「週末・直近の予定」と、生活共有に関する話題が中心だった。
会話内容を男女別に見ると、女性は「体調や健康のこと」50%が最も多い一方で、男性は38%にとどまり、健康意識に差があることが浮き彫りに。
また、「夫婦の会話で本当はもっと話したいこと」について女性の回答を見ると、「お互いの健康面について」「自分の体調について」といった声が多くあがり、約30%が「自身や夫の体調についてもっと話したい」と回答した。
一方で男性は「将来・老後のこと」「趣味・旅行のこと」という声が多く、約30%が将来のことを話したいと回答。こうした会話したい内容や関心の違いが、更年期の話題を遠ざける要因になっていると同社は分析している。

■更年期について会話前は「夫が理解している」と感じた女性は半数以下、男性の理解も4人に1人と低水準
更年期について夫婦での会話前では、「夫に自分の更年期症状を理解してくれている」と回答した女性は44%と半分以下。男性側も「理解している」と回答したのは26%と4人に1人だった。
一方、更年期について会話をした後は、女性の100%が「理解してもらえた」、男性の96%が「理解できた」と回答。会話前には「理解されていない」「理解していない」と答える人が多数を占めていたが、会話を通して理解度が大きく改善することが示された。

■女性の74%が「更年期の話題を話しにくい」 その背景には「どうせ理解されない」という思い
「更年期や健康の話題について“話しにくさ”を感じたことはあるか」と聞いたところ、「ある/ときどきある」と回答した女性は74%にのぼった。
日常的な健康や体調の話題は夫婦間で交わされているが、更年期となると一歩踏み込んで話しにくいと感じている様子がうかがえる。
理由として、「女性特有の症状の問題だという認識があり、男性には理解度が低いだろうと思い、話しにくい。」「理解されないと思っているので、そもそも話しても仕方ないと感じている。」といった“理解されない”と思っている意見が多数あがった。
次に、「更年期についての理解や情報が十分でないことで、夫婦の間に衝突やすれ違いを感じたことがあるか」と聞いたところ、女性の56%が「ある」と答えた一方、男性では25.6%にとどまった。
更年期が夫婦関係に与える影響について、女性は敏感に捉えているのに対し、男性はあまり自覚していないという認識のギャップも明らかに。

■更年期について会話後、99%が「話せてよかった」 心理的な変化や負担が和らぐ結果に
更年期について夫婦で会話を行った後、全体の99%が「話せてよかった」と回答。特に女性は68%が「気持ちが軽くなった」、64%が「相手をより理解できた」と答え、心理的な負担が和らぐ結果に。
男性も「相手をより理解できた」が88%、「心理的な距離が縮まった」が42%と、会話することによって妻をより身近に感じるといった変化がうかがえる。

さらに、「もっと早く更年期について夫婦で話していればよかった」と感じた人は全体の81%にのぼり、95%が「今後も更年期について会話を続けたい」と回答。会話は更年期に関する理解を深めるだけでなく、安心感を得て前向きな関係を築くための重要なきっかけになることが示された。

【調査概要】
調査名称:「更年期に関する夫婦の会話実態」の調査
調査期間:2025年8月2日から8月3日
調査方法:会場調査
調査対象:更年期症状を実感している40代から50代女性とその夫 計100人(夫婦50組)
<参考>ファンケル『更年期に関する夫婦の会話実態』