JR東日本は、新幹線東京駅において、複数の車両編成に対応した新方式のホームドアを導入すると発表した。ホームドアの稼働は、20番線・21番線ホームで2028年度末、22番線・23番線ホームで2029年度末を予定しているという。

新幹線東京駅 ホームドア設置イメージ

今回導入されるホームドアは、新幹線では世界初となる、車両ごとに異なるドア位置に自動対応できる新型。E2系、E5系・H5系、E6系、E7系・W7系、E8系、E5系+E6系・E8系などの多様な編成に対応可能なレイアウトを採用し、編成ごとに車両ドアの位置を自動認識し、それに合わせてホームドアを開扉する機能を備えるという。

この自動開扉機能は、QRコードを活用して車両編成を識別する仕組みで、今後の検証試験を経て導入される予定とのことだ。また、将来的には車両ドアとホームドアを連携させ、車両ドアの開閉と同時にホームドアが自動で開閉する機能の導入も検討しているという。

編成判別とホームドア自動開扉

同社は、すでに一部の駅において風圧対策としてホームドアを導入しているが、今回の取り組みは、1日あたりの乗車人員が7万人を超える東京駅での転落防止や接触事故の防止といった安全性のさらなる向上を目的としている。

導入されるホームドアは、1番線あたり49開口を有し、最大開口幅は6,040mm。居残り検知、戸当たり検知、引き込み検知、非常脱出ドアなどの安全機能も備えており、視認性向上のため扉の一部にはガラスを採用している。

今後は、新幹線の各駅における利用状況を踏まえながら、ホームドアの設置を順次進めていくとしている。