良品計画は、「アンデスウール」シリーズを10月6日から順次、無印良品の一部店舗とネットストアで発売すると発表した。今季は紳士・婦人の合計4アイテムを展開するとのことだ。

同社は、天然素材を活用した商品や環境への負荷軽減を考慮した商品、世界の伝統や文化から学んだ商品などを開発している。今回発売するのは、ノンミュールジング(※1)のアンデスウールを使用した丈夫で膨らみのあるセーターだという。
アンデスウールは、標高3,800~4,800メートルを超える寒暖差の激しいアンデス山脈で育つ羊の毛を用いており、太く(※2)、しっかりとした繊維が特徴。同社では再生ウールを除き、ノンミュールジング(※1)で育てられた羊の毛だけを使用しているとのことだ。
アンデス山脈は、アルパカの飼育が盛んで、世界的にも有名な産地。かつてはウールの産業も盛んだったが、近年はメリノウールを輸入して使うことが多くなり、アンデスウールはあまり使われなくなっていたという。
今回、消費が少なくなったアンデスウールを使用することで、地域やコミュニティを支え、現地産業の活性化に貢献するとのことだ。

■2025年新商品 (抜粋)
・婦人 アンデスウールを使ったベスト
長袖Tシャツの上やアウターの下に着ることで冬の重ね着のバリエーションを増やすことができる商品。ケーブル柄の立体感がシンプルな服装のアクセントになる。
・紳士 アンデスウールジャカード編みクルーネックセーター
太めの糸でざっくりと編まれているボリューム感のあるセーター。ジャガード編みで織られた模様がアクセントになっている。
(※1)羊に対して痛みを伴う特定の処置を行わずに羊毛を生産する方法
(※2)一般的なミドルゲージセーターが20~22マイクロンのところ、同社は24~26マイクロン