CONOCは、建設業クラウドにおいてAIエージェントを活用した新機能をリリースしたと発表した。

同機能は、多くの時間と労力を必要としていた「見積もり作業」をAIが自動で行うことで、作業時間の「ゼロ秒化」を実現し、人手が足りない現場でもスピーディかつ正確な見積もり作成が可能になるとしている。
「下見積もりの自動転記」、「自社データからの単価自動抽出」という2つの機能により「見積もり業務ゼロ秒化」を実現。これにより、見積もりにかかる時間は従来の3〜4時間から20分以下に短縮され、AIが過去データと照合することでミスや抜け漏れの防止にも寄与するという。
具体的には、手入力や確認作業が不要になることで、業務時間と工数が大幅に削減、一定品質の見積もりが作成可能、社内へのノウハウ蓄積により教育・育成コスト低減の低減、といった効果が期待されるとしている。
同社は今後も、現場の声をもとにプロダクトを進化させ、建設業界の業務効率化を支える基盤としての役割を拡大していくとのことだ。
■新機能概要
(1)下見積もりの自動転記(ゼロ秒化)
・発注先から受領した下見積りデータを、AIが瞬時に正規フォーマットへ転記
・手作業による転記工程を完全になくし、転記作業時間は「ゼロ」へ
・PDFやExcel形式でも対応可能で、ファイルアップロードのみで完結
(2)自社データからの単価自動抽出
・過去に蓄積された自社の見積もりデータから、類似案件の単価・項目を即座に抽出
・経験や勘に依存せず、新入社員でもスムーズな見積もり作成が可能に
・ベテランのノウハウをAIに継承することで、属人化を解消し、社内標準化を促進