パーク ハイアット 東京は、2024年5月より実施してきた大規模改修工事を経て、2025年12月9日にリニューアルオープンすると発表した。宿泊およびレストランの予約受付は、同年9月24日より開始するとしている。

同ホテルは1994年、アジア初のパーク ハイアットとして開業。丹下健三氏設計の新宿パークタワー高層階に位置し、ジョン モーフォード氏が手がけたインテリアと360度の眺望、邸宅のような静謐な空間で知られる。
今回のリニューアルでは、パリを拠点とする建築デザイン事務所「ジュアン マンク」が設計を監修。従来の意匠を尊重しつつ、天然素材と自然光を活かした設計、最新設備の導入により、快適性と現代性を備えた空間へ刷新するという。
改修の中でも特に大きく変更されるのは客室。スイートルームへのニーズの高まりに応える形で、85平方メートルの「パーク スイート」を新設。これにより、全体の客室数は従来の177室から171室に変更される予定とのことだ。

客室は特注家具や調度品を取り入れ、ブラックをアクセントにした開放的でエレガントな空間へと進化。スタンダードからスペシャリティスイートまで幅広く揃え、最大290平方メートルのスイートには大理石やヒノキのバスタブ、サウナ、キッチンなどが備えられるとのことだ。象徴的な「トーキョー スイート」(220㎡)は従来のデザインを維持するという。
レストランでは、ミシュランスターシェフのアラン デュカス氏が率いる「デュカス パリ」と提携し、新たに「ジランドール by アラン デュカス」がオープン予定。フランス料理に日本の感性を融合させたモダンなブラッセリーとして、パリの邸宅を思わせる空間を演出するとしている。

また、「ピーク ラウンジ&バー」も家具や調度品を一新し、アースカラーを基調とした空間にリニューアル。最上階52階の「ニューヨーク グリル&バー」と日本料理「梢」は、オリジナルのデザインや構成を維持しながら運営を継続するとのことだ。