東京都は、都営地下鉄におけるタッチ決済による乗車サービスの実証実験について、9月10日から対応駅を55駅に拡大すると発表した。
今回の拡大により、都営地下鉄全106駅中、過半数の駅でクレジットカード等のタッチ決済による乗車が可能となるとしている。
同実証は、三井住友カードの公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用したもので、2024年12月より都営浅草線と大江戸線の一部駅で開始。
利用者はタッチ決済対応のクレジット、デビット、プリペイドカード、またはそれらを設定したスマートフォン等を専用リーダーにかざすことで乗降できるとのことだ。
今回の拡大では、浅草線で5駅、大江戸線で24駅が追加され、三田線の三田駅を含めて対応駅は合計55駅となるという。
2025年度内に全駅でのサービス展開を予定しており、訪日外国人旅行者など交通系ICカードを持たない利用者の利便性向上を図るとしている。
■実証概要
乗車方法:
タッチ決済対応のカード(クレジット・デビット・プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォン等を、乗降車時に専用リーダーにタッチすることで利用可能
開始時期:
9月10日始発より
追加利用可能駅:
・都営浅草線12駅→17駅へ拡大
西馬込駅、馬込駅、中延駅、戸越駅
・都営大江戸線13駅→37駅へ拡大
若松河田駅、牛込柳町駅、牛込神楽坂駅、飯田橋駅、春日駅、本郷三丁目駅、新御徒町駅、両国駅、森下駅、清澄白河駅、門前仲町駅、月島駅、勝どき駅、汐留駅、麻布十番駅、代々木駅、中野坂上駅、東中野駅、中井駅、落合南長崎駅、新江古田駅、練馬駅、練馬春日町駅、光が丘駅
・都営三田線1駅
三田駅
決済ブランド:
Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯
各社の役割:
・東京都交通局
鉄道の運行、タッチ決済対応設備の整備 タッチ決済を使用した企画の実施、タッチ決済を使用した企画の実施
・三井住友カード
stera transitプラットフォーム提供、 キャッシュレス決済導入支援Visa・Mastercard・銀聯のキャッシュレス決済の導入支援および認知プロモーション
・ジェーシービー
キャッシュレス決済の導入支援、JCBおよびAmerican Express、Diners Club、Discoverの タッチ決済に関するソリューション提供・認知プロモーション
・日本信号
タッチ決済対応改札機の開発
・ ソーシアルソリューションズ
タッチ決済対応改札機の開発
・QUADRAC
交通事業者向け決済および認証に関するSaaS型プラットフォーム「Q-move」の提供