旭化成ホームズは、建築現場でのCO₂排出量削減に向け、東京都内の工事現場において電動駆動のクローラクレーンを使用した実証実験を開始した。再生可能エネルギーと組み合わせることで、躯体作業時の排出量を実質ゼロに抑えることが可能になるとしている。

今回の実証実験では、古河ユニックと共同開発したハイブリッド型クローラクレーンを活用。このクレーンは軽油と電力の両方で駆動可能であり、都市部や住宅地など施工条件が厳しい現場に対応できるよう、AC200Vのモーター駆動式パワーユニットを搭載しているという。
同社は、これにより排気ガスを出さず、エンジン駆動時と比較して約7dBの騒音を低減できると説明している。また、実証現場では実質再エネ電力が供給されており、CO₂排出量をさらに削減できるとのことだ。

同実証では、作業性に加え、排気ガス削減による作業者の健康面への影響、近隣住民への騒音軽減といった複数の視点で効果を検証するという。
同社は、今後も建築現場での再エネ活用とCO₂削減を推進し、持続可能な施工手法の確立に取り組むとしている。