データコムは、20代~60代の男女にアイスの消費に関するアンケート調査を実施し、結果を公表した。

アイスの消費に関するアンケート調査

■約8割が価格の高騰を実感も、満足感によって購買が促進されている

アイスの価格に対する意識について聞いたところ、「高くなったと感じる」と回答した人は全体の約81%に上る結果に。

アイスの価格に対する意識

一方で、そのうちの約半数は「少し高いけど満足感があるから買っている」と回答。価格上昇が顕著な中でも、アイスは「納得感のある贅沢品」として消費されていることがわかる。

また、男女別の回答を見ると、女性は特に満足感による購買の傾向が強いことが判明。

アイスの価格に対する意識(男女別)

■アイスを食べる理由は「冷たさ」より「ご褒美」

アイスを食べる意味を尋ねたところ、最多は「自分へのちょっとしたご褒美」で22.6%。次いで「冷たさが気持ちいい」22.1%、「おいしいから純粋に楽しみ」18.7%と続く。

冷たさや美味しさといった機能面を抑えて、自分へのご褒美が最も多く票を集める結果に。

アイスを食べる意味

この結果に同社は、アイスは単なる「冷たい食べ物」ではなく、感情的な報酬としての価値が高いことがうかがえるとしている。また、生活者にとってアイスは、「日常を少し豊かにするもの」「疲れをリセットするもの」になっているようだと考察。

ご褒美的な側面を求める女性、機能を求める男性とアイスへのニーズは男女の差も見受けられた。

アイスを食べる意味(男女別)

■日常派が優勢も、ご褒美派も一定数存在

「100円台の定番アイス」と「250円以上のプレミアムアイス」どちらがより満足できるかを聞いた設問では、「定番アイスを日常的に楽しむ」が約半数の42.0%、「プレミアムアイスをたまに楽しむ」が21.8%、「どちらも同じくらい満足する」が26.2%という結果に。

「100円台の定番アイス」と「250円以上のプレミアムアイス」どちらがより満足できるか

日常的にアイスを楽しみたい層が多い一方で、高価格帯のアイスを「たまの贅沢」として高い満足度を得ている層も一定数いることが判明。

また、こちらも男女の傾向の違いは明白で、「日常的に楽しみたい」男性に対して、「贅沢」や「ご褒美」といった嗜好性が強い女性という結果となった。

「100円台の定番アイス」と「250円以上のプレミアムアイス」どちらがより満足できるか(男女別)

■高付加価値アイスに求められるのは「贅沢な素材」や「味わい」などの品質

高付加価値のアイスに何を期待するか尋ねた質問で、最も多かったのは「贅沢な素材の使用」58.9%。次いで、「独自の食感」32.0%、「複雑で洗練された味わい」30.7%と続き、品質面へのニーズが上位に。

「希少性」や「視覚的な美しさ」といった、特別感や映え要素のブランディングも一部のニーズはあるものの、味や素材といった品質面への期待の高さがうかがえた。

高付加価値のアイスに何を期待するか

<参考>
データコム株式会社 調べ『アイスの消費に関するアンケート調査