MIXIは、企業向け生成AIサービス「ChatGPT Enterprise」の全社活用により、月間約17,600時間の業務削減効果を確認したと発表した。利用者1人あたりでは月間約11時間の削減に相当するという。

同社によると、2025年3月に全従業員を対象にChatGPT Enterpriseを導入し、社内研修やワークショップを通じて生成AIの活用を推進してきた。その結果、導入から3カ月未満でアクティブユーザー率(WAU)は80%に達し、1,800以上のカスタムGPTが自発的に作成されるなど、AIを活用した業務改善が進んでいるという。

全社導入から3カ月時点で実施したアンケートでは、利用者の99%が生産性向上を、89%が仕事の満足度向上を実感したと回答した。時間削減については90%が「時間を節約できた」と回答し、そのうち22%は「週5〜10時間以上」を削減したという。
部門ごとの活用事例も報告されており、法務部では利用規約確認カスタムGPTの導入で月間約40時間を削減、マーケティング部では企画業務の効率化で月間約28時間を削減するなど、顕著な成果が現れているとのことだ。
MIXIは今後、社内ナレッジベースの拡充やAI推進委員会の活動を通じ、生成AIの業務活用をさらに高度化していく方針を示している。