Hajimariは、パートナーと同居する男女514名を対象に、同居パートナーのリモートワークとストレスの実態に関する調査を実施し、その結果を公表した。

調査では、パートナーに求める理想の出社頻度として「週3〜4回出社」が30%で最多となった。「週5日出社」を望む人は、「フルリモート」や「週1日出社」を希望する人の倍以上となり、多くの人がパートナーにはなるべく出社してほしいと考えていることが明らかになった。

パートナーの理想的な出社頻度

一方で、パートナーが自宅でリモートワークをすることについては、「とても嬉しい」23.5%、「やや嬉しい」34.8%と、半数以上が好意的に捉えていた。しかし、「ややストレス」7.0%、「とてもストレス」7.2%と回答した人は合わせて14.2%存在し、手放しで歓迎しているわけではないこともわかった。

パートナーがリモートワークをすることに対してどのように感じているか

ストレスを感じる理由としては、「気が休まらない」が26%で最も多く、次いで「1人の時間が取れない」が12.3%であった。これは物理的な支障よりも感覚的・心理的な負担が大きいことを示しているという。

パートナーのリモートワークで支障を感じる点

メリットとしては「家事の分担がしやすい」が最多で、次いで「子供との時間が増えた」「子育ての分担がしやすい」と続いた。特に子育て世帯では、パートナーのリモートワークに肯定的な意見が目立った。

パートナーのリモートワークにおいて、メリットに感じる点

自身が希望する出社頻度では、「週3〜4回出社」が28.2%で最多、僅差で「オフィス出社」が26.1%となった。フルリモート希望者は71人で、パートナーにフルリモートを求める40人を大きく上回った。

自身の理想的な出社頻度

自身が「オフィス出社」を望む人の約4割は、パートナーには一定のリモートワークをしてほしいと回答しており、働き方の希望にはギャップがあることがうかがえる。

自身の希望リモートワーク頻度に対する相手に求める希望リモートワーク頻度の割合

また、住居内のワークスペース環境とストレスの関係も明らかになった。双方に専用ワークスペースがある世帯では、パートナーの在宅勤務にストレスを感じる割合は6.4%にとどまった一方、専用スペースがない世帯では27%に達し、約4.2倍の差が生じた。個人のワークスペース確保が心理的負担を軽減する鍵であることが示された。

パートナーのリモートワークについてどのように感じているか(専用ワークスペース環境別)

今回の調査結果は、リモートワークが家庭内の関係性や役割分担に与える影響を浮き彫りにするとともに、環境整備の重要性を示しているとしている。

<参考>
ITプロパートナーズ『同居パートナーのリモートワークとストレス実態についての調査