日本生活協同組合連合会は、組合員の「節約と値上げ」の意識について調査を実施じ、結果を公表した。

■前年に続き、全体の約94%が日頃から節約を意識していると回答。

節約を意識している理由について尋ねたところ、「モノやサービスが値上がりしているから(62.3%)」が前年より2.4ポイント増加し、前年に続き全体で1位にランクイン。

次いで全体で2位の「将来の生活に備えて貯蓄するため(52.6%)」は年代別に比較すると、20代(64.9%)、30代(69.6%)、50代(62.4%)では1位に挙げられ、40代(62.0%)も1位とほぼ同じ割合で2位となった。

.節約を意識している/いない理由について

■直近3カ月に家庭内で行った節約項目は昨年同様、「ふだんの食事(63.7%)」が1位に。

直近3カ月に家庭内で行った節約項目について尋ねたところ、「ふだんの食事(食料品・菓子・飲料・テイクアウトなど)」が63.7%で昨年と同様に1位に。

年代別の回答でも全年代で1位となり、30代に関しては71.0%が節約項目として回答。次いで「外食(49.0%)」、「衣類・靴・服飾雑貨(クリーニング代も含む)(40.2%)」と続く。

20代では「娯楽(テレビ、ゲーム、新聞、旅行など)」と回答した割合が32.6%と他年代よりも節約意識が高いことがわかった。

家庭では、ここ3カ月でどのような項目の節約を行ったか(※結果的にお金を使わなかったという場合も選択、複数回答可)

■現在節約しているもの、今後節約しようと考えているものについては嗜好品・簡便系が上位にランクイン。

現在節約しているもの、今後節約しようと考えているものについて尋ねたところ、「菓子・おやつ(41.8%)」、「デザート・スイーツ・アイス(38.4%)」、「調理済みの総菜や弁当(30.5%)」と嗜好品・簡便系の項目が上位にランクイン。

価格高騰の影響を受けた「米(20.0%)」に関しては昨年16位から今年7位と大幅にランクアップした。

現在節約しているもの・今後節約しようと考えているもの(※外食を除く・複数回答可)

■直近3カ月で、値上がりによって購入頻度や量が減ったものについて尋ねたところ、「米(24.4%)」が大幅にランクアップ。

直近3カ月で値上がりにより、購入頻度や量が減ったものについては、「デザート・スイーツ・アイス(26.4%)」、「果物(26.3%)」、「菓子・おやつ(25.7%)」が上位にランクインし、「米(24.4%)」は前年より大幅にランクアップ。

より安い商品に切り替えたものについては、「紙製品(ティッシュ、トイレットペーパーなど)(19.0%)」、「米(17.1%)」、「パン(12.6%)」という結果となった。

ここ3カ月で、値上がりにより、より安い商品に切り替えたもの、購入頻度や量が減ったもの

■続く値上がりの影響による、「食生活」の変化については「同じようなメニューが増えた(36.2%)」がトップとなり、20~30代の回答率が高い傾向に。

「手作りが増えた(21.6%)」という回答は、前回の調査より回答率の減少傾向がみられ、2位にランクイン。同項目については、20~30代は他年代と比べると引き続き高い割合となり、また、今回新たな項目となる「米の量や頻度が減った」については全体で20.5%が回答し、4位に浮上した。

続く値上がりの影響による、ここ1年でのご自宅での「食生活」の変化

<参考>
日本生活協同組合連合会『組合員の「節約と値上げ」の意識について