オクトパスソフトウェアは、システム会社の採用担当者、経営者、役員131名を対象に「採用実態に関するアンケート」を実施し、結果を公表した。

■未経験者の採用に慎重な企業が79.4%。現場育成の余力が課題に

システム会社の採用担当者・経営者・役員を対象に「採用実態に関するアンケート」を実施。

「未経験のエンジニアは採用しているか」という質問に対し、全体131名のうち「はい」と回答したのは27名、「いいえ」は104名と、約8割の企業が未経験者を採用していないという結果に。

この結果に同社は、実務経験のある即戦力人材を中心とした採用が主流となっており、育成を前提とした未経験者の採用には依然として高いハードルがあることが浮き彫りになったとしている。

未経験のエンジニアは採用しているか

■未経験者の採用を阻む最大の理由は「教育リソースの不足」。現場の声に見る“育成の難しさ”

未経験者を採用していない理由について複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「教育できるリソースがない/教育体制を整えるのが大変」という結果に。

次いで「即戦力が欲しい」、「クライアントの要求水準が高く、経験者でないと対応できない」といった声が続き、「人を育てながら業務を進める」ことの難しさが際立った。

そのほかにも、「過去に未経験者を採用してうまくいかなかった」、「長期間働いてくれるか不安」、「専門性が求められる業務が多い」「チームバランスを崩す懸念がある」といった声も挙がり、現場では「育成への不安」や「実績を重視せざるを得ない状況」が、採用判断に大きく影響していることが明らかに。

未経験者を採用していない理由

この結果に同社は、単なるリソース不足だけでなく、業務が属人的に回っている体制や育成が制度化されていない現場の仕組みが、未経験者の採用を難しくしている要因になっていると同社は考察している。

<参考>
オクトパスソフトウェア『未経験エンジニアの採用実態に関するアンケート