グリーングロースは、かがし屋が保有する「大分県日田市1,786kW太陽光発電所」における、FIP転換・蓄電池併設支援および運転開始後の運用を受託したことを発表した。

なお同発電所は、2026年1月の運転開始を計画しているという。

グリーングロースが、大分県日田市・かがし屋保有「太陽光発電所」をFIP転換・蓄電池併設へ

同事業は、既設の太陽光発電所をFITからFIPに転換して蓄電池を併設することで、発電事業者の収益向上を図るビジネスモデル。

FIP制度における主な収入は、(1)売電収入(主にJEPX卸電力市場)、(2)プレミアム収入から構成されており、FIP制度では売電収入に加え、FIT価格を基にした基準価格と市場価格の差に応じたプレミアムが交付されるという。

FIP転換と同時に蓄電池を併設することで、収益機会は最大化され、発電設備の価値はPost-FITを見据えてさらに高まるとしている。

FIT太陽光発電所の、FIP転換・蓄電池併設による収入増加のイメージ

同社は、Shizen Connectが提供する制御システムを活用して、出力制御対象の電力や市場価格が安い傾向にある昼間の電力を充電し、市場価格が高くなる時間帯に放電・売電するよう蓄電池を最適制御。売電機会の損失回避と収益の最大化を同時に実現するという。

同発電所では、同社が導入フェーズでかがし屋と伴走する形で、事業全体を統括してスキーム形成をリード。

蓄電池運転開始後は、アグリゲーターとして蓄電池の充放電制御・市場取引・需給管理を行う形で、蓄電池併設型太陽光発電所の円滑な運用と収益の最大化に貢献するとのことだ。

蓄電池導入時の事業開発体制【上】
蓄電池運転開始後の体制【下】

■事業概要

同事業における概要は以下の通り。

事業概要