ヒューリックと日本航空(以下、JAL)は、成田市下福田地区において、航空上屋施設(保税蔵置場)と物流施設を一体化した国内初の国際物流拠点「WING NRT(以下、同街区)」の運営を共同で進めることについて合意したことを発表した。

国際物流拠点「WING NRT」開発

ヒューリックとJALは、成田空港に近接する成田市下福田地区において、「成田空港の機能を補完する一体的な運用の実現」を基本理念に、航空上屋施設(保税蔵置場)と物流施設が一体化した国内初の国際物流拠点を共同で運営。

同街区の誕生により、空港内施設との一体運用によって第3滑走路の供用開始により見込まれる需要の大幅な増加の受け皿を確保しながら、空港外施設の特性を活かし国際競争力を飛躍的に向上、ひいては東アジアにおける航空貨物のハブ空港としての成田空港の位置づけを確立していくとしている。

同街区は、半導体をはじめとする精密機器、リチウム電池、越境EC、医薬品等に加えて、政府が輸出拡大を掲げる農林水産品の集積基地として、成田空港を通じて世界中の物流拠点とシームレスに繋がる輸出入拠点の役割を担うという。

また、それと同時に経済安全保障におけるサプライチェーンの国内回帰に大いに寄与することを目指すとのことだ。

位置図

なお、現在ヒューリックは全体土地面積 約45万平方メートル(約13.6万坪)の広大な用地を既に取得し、造成工事を進行。2027年の建築工事着手、2029年の開業を目指し同街区の開発計画を推進している。

またJALは、同街区の上屋施設において、最先端のテクノロジー機器を導入するほか、医薬品専用定温庫、高機能冷蔵・冷凍庫等を完備することで、あらゆる物流ニーズに適応し、利用者に高付加価値サービスを提供するとのことだ。

■施設概要

所在地:千葉県成田市下福田地区
全体土地面積:約45万平方メートル(約13.6万坪)
建物面積:
合計:約42万平方メートル(約13万坪)、
(予定)上屋施設:約15万平方メートル(約4.5万坪)
開業時期:2029年予定