四国アルフレッサは、「四国物流センター」を香川県高松市から香川県観音寺市に新築移転し、10月14日より稼働を開始すると発表した。

「四国物流センター」外観

同センターは、四国四県の主要都市への交通アクセス至便な香川県観音寺市に立地。四国全域の物流拠点への医薬品等の輸送に加え、香川県および愛媛県の一部エリアの取引先への医薬品の配送を行うという。

四国アルフレッサにおける流通ネットワーク

また、厳格な温度管理等が求められるGDPガイドライン(※1)に準拠した管理体制を構築。納品時に対面での検品作業が不要な「パッケージ納品(※2)」を拡充するほか、再生医療等製品の保管庫(※3)を設置し、超低温保管や輸送・輸送資材供給に対応する体制を構築しているとのことだ。

さらに、災害時の事業継続および環境負荷低減に向けた取り組みとして、自動倉庫における免震構造の導入に加え、緊急着陸用ヘリポート、72時間稼働可能な大型非常用電源、太陽光パネルの設置、館内全域のLED照明や高効率空調システムの採用など、持続可能なセンターを実現するという。

同社は、同センターを四国における物流の中核拠点として活用することで、今後も地域医療に貢献していくとしている。

■施設概要

名称:四国物流センター
所在地:香川県観音寺市大野原町大野原4507
敷地面積:24,870.59平方メートル(約7,523坪)
建築面積:7,520.89平方メートル(約2,275坪)
延床面積:13,155.43平方メートル(約3,980坪)
構造:鉄骨造2階建
保管品目:最大22,000品目

(※1)2018年12月に厚生労働省より示された、医薬品の流通過程における品質保証を目的にした基本的な指針
(※2)99.999%以上の高い精度で出庫された医薬品を専用のオリコンに梱包し、取引先に届けるまでオリコン内の医薬品に誰も触れることのない納品システム
(※3)液体窒素を用いたマイナス150℃対応の貯蔵タンクやマイナス80℃対応の超低温フリーザーに加えて、在庫管理用システム等の標準化された設備が導入された専用スペース