LINEヤフーは、2025東京都立第一商業高等学校の高校2年生を対象とした特別講座「他人事ではないインターネット詐欺~闇バイトとフィッシング詐欺を理解し、自分を守る~」を実施したと発表した。

同講座は、夏休み期間中に増えるサイバー犯罪被害を防ぐために行われたという。学生は自由な時間が増えることで、闇バイトやフィッシング詐欺といったインターネット犯罪の標的になりやすいとされており、LINEヤフーはインターネット・リテラシー向上を目的に講座を実施したと説明している。
同社はこれまでも、闇バイトやフィッシング詐欺への啓発活動を行っており、2025年1月には総務省などとの官民連携プロジェクト「DIGITAL POSITIVE ACTION」への参画も表明している。
今回の特別講座では、LINEヤフーCSR本部の西尾勇気と、セキュリティエンジニアリング本部の大角祐介が講師を務めた。約190名の生徒が参加し、闇バイトやフィッシング詐欺について、自らの視点で考えるワークショップや相談先を整理する演習を行ったという。

総務省が2025年6月に発表した調査では、青少年の「不適正取引リスク」対応の正答率は63.1%と最も低い結果だった。LINEヤフーは、こうした背景を踏まえ、学生が詐欺被害に遭わないための意識醸成を図ったとしている。