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ジェイックは、同社の就職支援サービスを利用して正社員就職した20歳~29歳を対象に「教育訓練給付制度」に関するアンケート調査を実施し、結果を公表した。
■20代正社員の8割が「教育訓練給付制度」を「知らない」と回答。認知者の中でも利用経験者は約15%
雇用保険法に規定される「教育訓練給付制度」は、労働者の主体的な能力開発やキャリア形成支援を目的とした制度。一定の要件を満たす労働者が厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、教育訓練経費の一部が支給される。
その「教育訓練給付制度」について、20代正社員に「教育訓練給付制度を知っていたか」と質問したところ、「いいえ」が80.5%、「はい」が19.5%となり、「知っている」と回答した人が2割という結果に。
また、教育訓練給付制度を「知っている」と回答した2割に、「利用したことがあるか」と質問したところ、「いいえ」が84.6%、「はい」が15.4%となり、制度を認知していても実際の活用に結びつきにくい様子がうかがえた。

■教育訓練給付制度を知らなかった人の7割以上が、今後の利用に前向き
教育訓練給付制度を「知らない」と回答した人に、「教育訓練制度」の概要を説明した上で、「今後、教育訓練給付制度を利用したいと思うか」と質問したところ、「はい」が77.6%、「いいえ」が22.4%となり、制度を認知することで、利用への関心が大きく高まる傾向が見受けられた。

■教育訓練給付制度を利用したい理由:「現職で活かすためのスキルアップ(知識習得・資格取得など)」が8割超
教育訓練給付制度を「知らない」人のうち、「今後、利用したい」と回答した人に、「利用したい理由」を質問。
その結果、「現職で活かすためのスキルアップ(知識習得・資格取得など)」が81.9%、「新たな学びを始めることで、社内外での評価を上げたい」が47.0%、「転職で活かすためのスキルアップ(知識習得・資格取得など)」が33.7%、「趣味として利用したい」が18.1%、「その他」が0%となった。

■「教育訓練給付制度」の利用にあたり、職場からあると嬉しいサポート:「制度に関する情報提供や周知」「勉強時間を確保するための配慮」が過半数
回答者全員に、「教育訓練給付制度を利用する際、職場からどのようなサポートが得られると嬉しいか」と質問。
その結果、「制度に関する情報提供や周知」が52.6%、「勉強時間を確保するための、柔軟な勤務時間や休暇取得への配慮」が51.1%、「上司や人事からの利用推奨」が42.9%という結果に。
次いで「給付制度の適用外となる部分の費用補助」が34.6%、「受講後のスキル活用の場の提供(スキルを活かせる業務への異動等)」が26.3%、「制度を利用した社員の体験談の共有」が19.5%、「その他」が1.5%と続いた。

【調査概要】
調査名称:「教育訓練給付制度」に関する認知度調査
調査対象:同社の就職支援サービスを利用して正社員就職した20~29歳
調査機関:自社調査
調査方法:Webアンケート
調査期間:2025年1月28日~5月13日
回答者数:133名
<参考>
ジェイック『「教育訓練給付制度」に関する認知度調査』