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NTTドコモは、タブレットの学校普及率が9割以上となった現在、全国の小中学生(α世代)を子どもにもつ20代~60代の男女を対象に、家庭でのタブレット使用実態と子どもの「想像力・表現力」の育成に関する調査を実施し、結果を公表した。
■TOPIC1:約80%の保護者が家庭学習にタブレットの使用が「有効だと思う」と回答。「わからないことに対して自分の頭で想像する力」をはじめとした能力低下を懸念する声も
調査では、まず家庭での学習にタブレットを使用している小中学生の保護者を対象にタブレットの活用実態に関するアンケートを実施。その結果、約80%の保護者が家庭学習にタブレットの使用が「有効だと思う」と回答した。

タブレット学習が一般化したことによる弊害として、「紙に書く機会が減って記述力が落ちる」「わからないことに対して自分の頭で想像し、思考する能力が下がる」といった回答が上位5位以内に見られている。
タブレットが普及し学びのコンテンツが増えている反面で、思考力や想像力の低下が生じ、知的能力の育成を妨げる子どもの「知育ブレーキ」を多くの保護者が懸念していることがわかった。

■TOPIC2:約50%の保護者が「想像力・表現力」を子どもに身に着けてほしいと回答。一方で想像力や表現力の育成方法が「わからない」と回答した保護者も半数以上に
その後、子どもに育んでほしい能力についても調査を実施したところ、約半数の保護者が、自身が小・t中学生の頃と比較して「想像力・表現力」が低下していると感じていることが明らかに。また、将来子どもに身に着けてほしい能力についても、60%以上の保護者が「想像力・表現力」と回答したという。
特に、タブレットを用いた学習においては「現代におけるテクノロジーを学ぶとともに、そこから新たな経験や発想ができるようになってほしい」や「調べればすぐ分かってしまい、考えることをしなくなるのではないか」などの理由が挙げられ、保護者の大半が「想像力・表現力」を重視していることが判明。
しかしその一方で、子どもの「想像力・表現力」を育むために現在取り組んでいることが「ある」と回答した保護者は全体の約25%にとどまっている。

理由として、「何をさせたらいいのかわからないから」(47.1%)が最も多く、次いで「時間的な余裕がないから」(20.3%)という回答が集まり、「想像力・表現力」を重要視し、「育てたい」と考えている保護者が多くいる一方、実際にはその約75%が教育を実践できていないことがうかがえる。

■TOPIC3:子どもとの夏休みの過ごし方の悩み第1位は「(子どもが)ゲームや動画ばかりになる」、夏休みのイベントに重視する要素は「体験ができる」「無料で参加できる」
また、調査では夏休み中、子どもとの家庭での過ごし方に関する悩みについても調査を実施。
特に、「(子どもが)ゲームや動画ばかりになる」(37.6%)や「家での過ごし方がマンネリ化する」(34.4%)が回答として集まった。

一方で、保護者が子どもに夏休みの間にやってほしいことについては「普段はできない経験をさせたい」(36.0%)等の回答が見られたという。また、夏休みのお出かけ先に重視することとしても「体験や実験ができる」(36.6%)や「無料で参加できる」(34.6%)が多い結果に。
多くの保護者が夏休みに、無料で参加でき、普段はできない経験や体験ができる場所に、時間を活用して出かけたいと考えていることがわかった。

【調査概要】
調査名称:お子様のタブレット使用と想像力育成に関する調査
調査方法:ネオマーケ
実施時期:2025年6月19日~6月23日
調査対象:全国20~69歳の男女500人の小中学生の保護者
<参考>
NTTドコモ『お子様のタブレット使用と想像力育成に関する調査』