大林組は、愛知県名古屋市において物流施設「OAK LOGISTICS CENTER 名古屋」が竣工したことを発表した。

OAK LOGISTICS CENTER 名古屋(外観)

同施設は、名古屋都心部から約4kmの距離に位置し、名古屋高速「高辻」出入口、「堀田」出入口から至近で、都心部などの消費地への配送時間や輸送コストを削減することが可能だとしている。

また、名古屋高速を経由して名神高速道路、東名高速道路、中央自動車道などを利用した関西圏・関東圏も含む広範囲へのアクセス性にも優れているほか、周辺には住宅街が近接しているため、雇用環境にも優れた立地条件を備えているという。

施設のスペックは、地上4階建てのBOX型で、地上階には高床式のトラックバース(14台)を完備。各階は、最大床荷重1.5t/平方メートル、2.5tカウンターフォークリフトが走行可能な仕様とし、1棟貸し(倉庫面積約6,700坪)もしくは、2区画(約3,330坪と約3,130坪)に分割することが可能となっている。

OAK LOGISTICS CENTER 名古屋(内観)

また、同施設の屋根上には、コーポレートPPAによる追加性のある太陽光発電設備(DC出力約800kW)が設置され、再生可能エネルギー由来の電力が直接供給されるという。

これにより、同施設全体の電力需要の約80%が賄われると同時に年間86tの温室効果ガス排出削減効果が見込まれ、テナント企業の環境負荷低減に貢献。

さらに、余剰電力については、自己託送制度を活用し大林グループの需要地に供給し、発電した電力を最大限消費する計画となっているという。また、さまざまな環境配慮技術の導入により、CASBEEのAランク、ZEBの環境認証を取得しているとのことだ。

■施設概要

名称:OAK LOGISTICS CENTER 名古屋
所在地:愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14-16
交通:
・名古屋高速「高辻」IC(約1キロ)
・「堀田」IC(約2キロ)
敷地面積:8,847.24平方メートル(2,676.29坪)
延床面積:2万3,423.00平方メートル(7,085.45坪)
貸床面積:
<1棟貸し>
約2万2,214.82平方メートル(約6,719.97坪)
<分割>
・区画1:約1万1,010.28平方メートル(約3,330.61坪)
・区画2:約1万378.21平方メートル(約3,139.41坪)
規模・構造:4階建て/S造
駐車場台数:乗用車/56台
設計:
矢野一級建築設計事務所・大林組
名古屋支店一級建築事務所設計監理共同体
施工:大林組
着工:2023年12月1日
竣工:2025年5月31日
その他:
・トラックバース:1階高床式14台
・床荷重:1.5t/平方メートル
・梁下有効:5.5メートル