ニューラルグループ(以下、同社)とオリエンタルコンサルタンツは、岐阜県高山市の国道において、ナンバープレート解析ソリューション「デジスルー」を活用した交通分析を実施したと発表した。

ナンバープレート解析「デジスルー」による交通分析を実施

同取り組みでは、観光需要が高まるシルバーウィーク前後の時期を対象に、同社のAIカメラによって取得した高山市内の交通情報と、高速道路・バス等の外部データを組み合わせて、交通分析を実施。

具体的には、駐車場に止めるまで時間を要した車両の状況(うろつき交通)やバスの駐車場利用状況、高速道路から市街地に到達するまでの時間の計測などを行ったという。

同社は、市内8カ所で車番の通過状況を把握・データ化し、オリエンタルコンサルタンツがその分析を担当。駐車場を探すために時間がかかっていた車両の割合や複数あるICのうち、どのICが市街地までのアクセス時間が短いかなどを観測・分析しているとのことだ。

この分析結果は、国土交通省、地方公共団体、警察、交通事業者などと共有され、駐車場配置や交通施策立案のほか、滞在時間の延長による、観光消費額の増加に向けた客観的なデータ基盤の構築にも寄与するとしている。

同社は今後も先端AI技術を活用し、地方自治体やインフラ分野に向けた最適なソリューションの展開を加速させ、持続可能な地域社会の実現を支援していくとのことだ。